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2024/05/04

熱く吠えろよ

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マシンバッファロー!

以前から悪戦苦闘していたものが、ようやく完成しました。スーパーミニプラ ライブロボ用・ビッグスケール マシンバッファローです。本家バンダイさんからは全く発売の気配がないので、3Dプリンタで作成しました。

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まずはblenderで設計します。今回は中にライブマシンが格納されるので、今までのような単なるムクではなく、プラモデルのようにガワを作ってジョイント設けて、部品ごとに作成して組み合わせる必要があります。やってみるとこれが難しかった……。「物体」を設計するのではなく、「物体の外側とその骨格」を作るわけなので、今までの経験と違う場面が多くてね。

人によってやり方は異なると思いますが、最初に全体をデザインし、その外側のポリゴンを元に厚みを付けた「ガワ」を作って、それを組み立てるための凸凹ジョイントを設計します。つまり普通にプラモデルの設計をするようなものですね。

これは面白いけど、ある程度の経験と知識が必要になります。ガワの厚さが薄すぎると折れるし曲がるし、あんまり厚いと加工も大変になるし。また凸ジョイントも「この材質だと直系2mmは無謀」「3mmは正義」などと、やってみないと分からないことが多すぎます。ジョイントの方向も「縦にすればパーツの位置合わせは正確」「でも持つと抜けやすい」とかね。

それに実際に動かしてみないと、あちこちのパーツが干渉したりするのが分かりません。なので、アニメファイルで動作確認もします。やっぱりアニメ作るのは楽しいね。

なんとかうまい感じになってきたので……。

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超次元プリンタで印刷、仮組してみます。設計はバッチリ…ではありません。いろいろ間違えて部品いくつも作り直しました。
FDMプリンタではやはり積層痕も目立つので、後処理は必須ですね。

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機体の裏面にはモールド入れてみました。よくこんな細かいのできるな……さすがは超次元プリンタ。


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全部の積層痕を消してると大変、めんどくさすぎなので、目立つところだけポリパテで埋めて塗装します。残りはどうせシール貼るし、ごまかせるね!いやそんなことなかったけど!


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シールの作成には、3DCGソフトの「UV展開」という技術を使います。ポリゴンごとに分解して、そのテクスチャの位置を決めるための機能です。昔はこんなんなくってカンだったから、技術の進歩はありがたや。


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耐水性のものに印刷します。これもやっぱプロの方は凄いですね。どうやったら一番効率よく、かつ作る人がわかりやすい構成になるか、考えるだけでもかなり大変です。
素人がやるには、大きさや角度が間違っていたらシールが勿体ないので……。

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いらない紙でテストプリント。色が付くと、とたんに本物っぽくなりますね。

今回使用したのは耐水性の光沢シールなので、先ほどの写真の通りつやつやぷうです。このままだとPLA製の本体やライブロボたちと合わせたときに雰囲気が浮いてしまうため、全体にエナメル製のつや消しトップコートを吹きます。

そうやって試行錯誤して……。


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マシンバッファローの完成です。機首だけはつやつやが欲しかったので、メタルシルバーと光沢コートにしています。


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機体の前後はこんな感じ。めんどくさそうなスジ彫りやラインが、きちんと出るのは3Dのありがたいところですねー。背部ジェットエンジンのノズルの上にある白い板みたいなものはストッパーで、これを下げることでハッチのロックが解除されます。


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もちろん各部が展開、中からライブマシンが発進できます。まずは上部ハッチのパネルラインで区切られた部分を押してロック解除、ハッチを開け、カタパルトを伸ばして、ジェットファルコンの発進。ハッチはアームで保持できます。


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続いて下部前面ハッチのライブマンマークを押してロック解除、カタパルトを伸ばして、アクアドルフィンの発進。もちろんここからもランドライオンは出てこれますが。


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後部カタパルトも開くので、ランドライオンはそっちから発進させます。原典のビッグスケール版にはなかった、ハッチを支えるためのシリンダー機構を搭載、連動して伸長します。


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なおビッグスケールでは、ジェットファルコンの入る上部の後方は閉じていました。単に成型の都合だとは思いますが、普通に飛行物体が母艦に帰還するんだったら、進行方向に着艦した方が良いですよね。なのでそちらも開け、帰投が簡単になるようにしました。


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翼の裏も一応モールドがあります。昔はこれ手で掘ってたんでしょうかね……。気が遠くなります。脱帽。


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他のライブマシンも格納は可能ですが、原典通り、いくつかのパーツを外さないと収納できません。まあ幅も高さも、追加戦士用には考えてなかったはずですし、しょうがない。


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また参考にした当時品ビッグスケール版と比べると、こんな感じ。あれ?意外とデカい?そしてもっと機首や着陸脚、前後に伸ばしても良かったね。まぁいいや。


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適当にジオラマっぽくしたところ。やっぱ母艦と一緒のメンテナンスは雰囲気出ますね。


ところで余談ですが、友人の原型師さんに聞いたところ、最近はCADや3Dプリンタの性能が上がったこともあり、若い原型師さんが増え、またテクニックも上達しているそうです。しかし「物を立体化」することが得意でも、「それを製品にするために部品化できる」人はまだまだ少ないとか。

今回のマシーンバッファロー作っていて、私もしみじみ思いました。立体を部品化する際には、重量や材質の配分、ジョイントの位置や太さ、各部への力のかかり具合、さらに最も大切な組み立てやすさなど、それまでとは全く違った考えが要求されます。プラモの金型作る方々って凄いわ……と。

なのでそういったお仕事を目指している方は、「単に立体を設計」できるだけでなく、その後の「量産するための考慮」ができるようになると、お仕事の幅がぐーんと広がるようですよ。いやこんな言葉に責任もてんけど!

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コメント

やったーw ありがとうございます。苦労の甲斐がありました。
欲しいものがなければ作る、が割とそこまで近づいてきた時代は嬉しいですね…まだ道は険しそうですが、5年前と比べてすら隔世の感があります。次何作ろうかな。

投稿: I.G. | 2024/05/07 18:24

こんにちは!
ほんとすごい!無いものは創る!真の玩具道をここに見た!

です。

投稿: みんち。 | 2024/05/07 07:12

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