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2024年5月

2024/05/24

勝利のシグナル

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ドリル特急、発進!

念のため言っておくけど、市販品じゃないよ!


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先日発売されたTHE合体マイトカイザーは出来栄えは抜群ですが、ドリル特急となってカイザー1から5を運搬するためのカイザーキャリアはまだ発売されていません。発売決定のアナウンスはありましたが、5/21時点で予約も始まっていないので、まだ先なのでしょう。


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なので我慢しきれず、3Dプリンタで作ることにしました。本体はほぼ箱とコンテナの組み合わせなので簡単なもの……と思っていましたが、実際に設計始めて困難にぶち当たりました。


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というのは、発進シーンを映像や当時玩具と同様に再現しようとすると、カイザー2から5はキャリアに対して横を向いた状態……この図だと下ですね……になります。しかし見ての通り、それだとキャリアの横幅が非常に大きくならざるを得ません。THE合体のマイトカイザーはプロポーションが良いので足が長く、カイザー4と5が大きいので、なおさらです。

またこの搭載方法だと、カイザー1から3までのコンテナに、かなりのデッドスペースが発生します。空っぽの荷台を運ぶのは、運送業にとってはなるべく避けた方が良い事案のはず。これもなんとかしたいところです。


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そこで、通常運搬時は全てのマシンが、進行方向に対して前(この図だと左)を向くように、コンテナを配置します。そして発進時には、そのコンテナが回転し、進行方向に対して左(この図だと下)を向くようにしました。


ちゃんと動くかどうか、アニメファイルで確認します。うんたぶん行けるはず。印刷だー!


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本体がデカいので印刷も結構時間がかかりました。両サイドには1~5までのナンバリングを、シールで再現しています。羽根や胸飾り、ドリル特急本体を取り付けて完成。


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前後から見ても、まぁまぁ列車らしいギリギリくらいの幅広さになったのではないでしょうか。材質的に強度が心配だったので少し厚めにしましたが、実際に作ってみたら、もっと横幅を縮めても良かったようです。

では発進のため、「カイザーステーション」への変形開始!


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最初に正面から見て右側の外蓋を展開します。蓋には内部に凸ジョイントがあり、運搬時にコンテナが回ってしないよう固定しています。


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内部コンテナが回転するためのスペースが確保できたので、本体下の見えない部分にあるバーを動かして、コンテナをスライド、その後に回転させて横を向かせます。この写真ではカイザー1の後ろがスカスカだったので、後ではちゃんと壁を作りました。

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続いて向かって左側のハッチを開きます。これは全て個別に動いて展開します。この状態ではもう、内部コンテナが横を向いています。


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発進用のハッチを展開して……


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全機スタンバイ!

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発進!

いつになっても、基地からの発進シチュエーションは燃えますなー。


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この時カイザー1だけは、DX玩具と同様横向きのまま、カタパルトに乗っています。でもそれだと一斉発進の際にまとまらないので、専用のカタパルトを作成、スライドして出てきた際に上部だけ90度回転し、他の機体と同様に前を向けるようにしました。


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正直言って、当時は「カイザーキャリアとかいらない派」でした。だってとにかく邪魔なんだよねw 最初からカイザージェットで飛んでくりゃよくね?と思っていたものです。

しかし出来のいいマイトカイザーで遊んでいると、やっぱり発進、格納、収納とかやってみたくなります。そしてつらつら考えるに、邪魔だったのは「カイザーキャリアの横幅」だったことに思い当たりました。しまうときとか場所ばっかり取ってね(汗

なのでそこを狭め、ドリル特急としてもまあなんとか許容範囲に収めることができたのは僥倖です。
ついでと言っては何ですが、万が一のこの後のことを鑑み、キャリア後部には他の列車も牽引できるためのジョイントも用意しておりますw

 

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2024/05/19

ザクとは違うのだよ

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ザクとは!


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GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE・MS-07B、グフ。超合金ブランドでグフが発売されるとは、なんといい時代が来たものでしょうか。しかもメチャクチャカッコいい!


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左手はお約束のマシンガンハンド、平手で指が動くものと、握り手で固定されたものの2種が付属します。また換装によって、左腕にもヒートロッドを付けることが可能です。


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まあ正直子供心にも、左手がのマシンガンなのはどうなんだろうと思っていましたが。せっかくマニピュレータにしてるのに、武器持ちづらいじゃんねぇって。でもその無駄な思想がいかにもジオン的で、大好きなのです。


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それを考慮してか、後の設定では左手も通常の手首にできたり、バルカン手首の代用として3連装の外付け兵器を装備できるようにもなっていました。このアイテムでもそれが再現されています。


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内側にヒートサーベルを収納しておける盾が付属、剣戟の構えが取れます。いつもの金属フレームなので安心の可動、動きづらそうなボディや膝も、いくつもの綺麗な分割で、ポーズの妨げになることはありません。


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この佇まい、実にあの頃のグフ!ファーストアニメの興奮が蘇りますね。


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また今の解釈ではこちらの方がメジャーかもしれない、巨大なガトリングシールドも再現可能です。先ほどの盾にガトリング砲を取り付けて持たせます。


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これを振り上げても関節は全くヘタレず、狙いを付けたポーズのまま飾っておけます。いちおう補助のスタンドも付属しますが、ガトリングを支えなくても大丈夫です。むしろ長いヒートロッドの方が自重でくるくる回ってしまいがち。


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いやーカッコいいなぁグフ。個人的には、宇宙世紀のMSのなかでも1,2を争う好きな子です。どこにこの太さのムチが入ってるんだというヒートロッド、どこにあれだけの弾丸が入っているんだという左手のバルカン、どこに使い道があるんだという両肩の巨大なトゲ!素敵ですよね無駄思想!(好きの方向がおかしい

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2024/05/12

穴を掘るなら天を突く

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突き抜けたなら俺の勝ち!


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超合金魂GX-107・天元突破グレンラガン 完全変形合体グレンラガン&大回転ギガドリルセット。小さくてかわいいラガンには、シモンのフィギュアが載せられます。


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グレンの上部をスライドさせると、胴体にはカミナの兄貴が乗っています。ということはまだ番組初期の(略


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ラガンは体内からドリルを展開、そのまま首のジョイントにブッ刺します。


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各部のロックを外し、各部を伸長。肩アーマーもスライドさせて一回り大きくします。最後に兜を被って……。


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グレンラガンの完成。プロポーションは変形前後で破綻なく、男前です。兜はグレンの状態だと余剰パーツなので、ここだけはちょっと残念。胴体とかにしまえるようにしてもらってたら、最高だったのですが。

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各部は非常に良く動き、膝裏も沈み込む二重関節です。動かしたときの安心感はさすがの超合金魂。


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グレンウイングを付けて、フルドリライズも可能。ドリル付けるだけで気がどうかしてしまいそうですが、実はドリル基部がボールジョイントで、また凹ジョイント部も切れ目を入れるなど工夫されているので、ポロリがほとんどありません。驚くほど簡単に、かつ着実に各部ドリルを取り付けることができます。

しかしこのアイテムの「狂気」はこんなものではなく……。


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台座から図ると全高50㎝の、圧巻のギガドリルスタンド!台座にギアがあり、それを回すと連動してドリルが回転します。これがまた回すのにはかなり力が要り、ぎゅんぎゅん回すというよりは、地下室で人力の発電をしている、そんな感じです。でも回しているともう「細けぇこたぁいいんだよ!」っていう気になります(誉めてる?

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持つだけであっちこっちが痛いアイテムですが、さすがの出来栄えというか、フルドリライズなどの付けやすさなどは感心します。まぁギガドリルが本当に必要だったのかと言われると困りますが!なんせ箱の半分ドリルだしね……。

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2024/05/04

熱く吠えろよ

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マシンバッファロー!

以前から悪戦苦闘していたものが、ようやく完成しました。スーパーミニプラ ライブロボ用・ビッグスケール マシンバッファローです。本家バンダイさんからは全く発売の気配がないので、3Dプリンタで作成しました。

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まずはblenderで設計します。今回は中にライブマシンが格納されるので、今までのような単なるムクではなく、プラモデルのようにガワを作ってジョイント設けて、部品ごとに作成して組み合わせる必要があります。やってみるとこれが難しかった……。「物体」を設計するのではなく、「物体の外側とその骨格」を作るわけなので、今までの経験と違う場面が多くてね。

人によってやり方は異なると思いますが、最初に全体をデザインし、その外側のポリゴンを元に厚みを付けた「ガワ」を作って、それを組み立てるための凸凹ジョイントを設計します。つまり普通にプラモデルの設計をするようなものですね。

これは面白いけど、ある程度の経験と知識が必要になります。ガワの厚さが薄すぎると折れるし曲がるし、あんまり厚いと加工も大変になるし。また凸ジョイントも「この材質だと直系2mmは無謀」「3mmは正義」などと、やってみないと分からないことが多すぎます。ジョイントの方向も「縦にすればパーツの位置合わせは正確」「でも持つと抜けやすい」とかね。

それに実際に動かしてみないと、あちこちのパーツが干渉したりするのが分かりません。なので、アニメファイルで動作確認もします。やっぱりアニメ作るのは楽しいね。

なんとかうまい感じになってきたので……。

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超次元プリンタで印刷、仮組してみます。設計はバッチリ…ではありません。いろいろ間違えて部品いくつも作り直しました。
FDMプリンタではやはり積層痕も目立つので、後処理は必須ですね。

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機体の裏面にはモールド入れてみました。よくこんな細かいのできるな……さすがは超次元プリンタ。


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全部の積層痕を消してると大変、めんどくさすぎなので、目立つところだけポリパテで埋めて塗装します。残りはどうせシール貼るし、ごまかせるね!いやそんなことなかったけど!


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シールの作成には、3DCGソフトの「UV展開」という技術を使います。ポリゴンごとに分解して、そのテクスチャの位置を決めるための機能です。昔はこんなんなくってカンだったから、技術の進歩はありがたや。


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耐水性のものに印刷します。これもやっぱプロの方は凄いですね。どうやったら一番効率よく、かつ作る人がわかりやすい構成になるか、考えるだけでもかなり大変です。
素人がやるには、大きさや角度が間違っていたらシールが勿体ないので……。

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いらない紙でテストプリント。色が付くと、とたんに本物っぽくなりますね。

今回使用したのは耐水性の光沢シールなので、先ほどの写真の通りつやつやぷうです。このままだとPLA製の本体やライブロボたちと合わせたときに雰囲気が浮いてしまうため、全体にエナメル製のつや消しトップコートを吹きます。

そうやって試行錯誤して……。


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マシンバッファローの完成です。機首だけはつやつやが欲しかったので、メタルシルバーと光沢コートにしています。


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機体の前後はこんな感じ。めんどくさそうなスジ彫りやラインが、きちんと出るのは3Dのありがたいところですねー。背部ジェットエンジンのノズルの上にある白い板みたいなものはストッパーで、これを下げることでハッチのロックが解除されます。


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もちろん各部が展開、中からライブマシンが発進できます。まずは上部ハッチのパネルラインで区切られた部分を押してロック解除、ハッチを開け、カタパルトを伸ばして、ジェットファルコンの発進。ハッチはアームで保持できます。


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続いて下部前面ハッチのライブマンマークを押してロック解除、カタパルトを伸ばして、アクアドルフィンの発進。もちろんここからもランドライオンは出てこれますが。


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後部カタパルトも開くので、ランドライオンはそっちから発進させます。原典のビッグスケール版にはなかった、ハッチを支えるためのシリンダー機構を搭載、連動して伸長します。


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なおビッグスケールでは、ジェットファルコンの入る上部の後方は閉じていました。単に成型の都合だとは思いますが、普通に飛行物体が母艦に帰還するんだったら、進行方向に着艦した方が良いですよね。なのでそちらも開け、帰投が簡単になるようにしました。


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翼の裏も一応モールドがあります。昔はこれ手で掘ってたんでしょうかね……。気が遠くなります。脱帽。


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他のライブマシンも格納は可能ですが、原典通り、いくつかのパーツを外さないと収納できません。まあ幅も高さも、追加戦士用には考えてなかったはずですし、しょうがない。


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また参考にした当時品ビッグスケール版と比べると、こんな感じ。あれ?意外とデカい?そしてもっと機首や着陸脚、前後に伸ばしても良かったね。まぁいいや。


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適当にジオラマっぽくしたところ。やっぱ母艦と一緒のメンテナンスは雰囲気出ますね。


ところで余談ですが、友人の原型師さんに聞いたところ、最近はCADや3Dプリンタの性能が上がったこともあり、若い原型師さんが増え、またテクニックも上達しているそうです。しかし「物を立体化」することが得意でも、「それを製品にするために部品化できる」人はまだまだ少ないとか。

今回のマシーンバッファロー作っていて、私もしみじみ思いました。立体を部品化する際には、重量や材質の配分、ジョイントの位置や太さ、各部への力のかかり具合、さらに最も大切な組み立てやすさなど、それまでとは全く違った考えが要求されます。プラモの金型作る方々って凄いわ……と。

なのでそういったお仕事を目指している方は、「単に立体を設計」できるだけでなく、その後の「量産するための考慮」ができるようになると、お仕事の幅がぐーんと広がるようですよ。いやこんな言葉に責任もてんけど!

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