獣王の資格

「なんだと？」

思わず二度三度目をこすったり。

ある日届いた「獣王」と書かれた黒い箱。MICRO COSMOS社の「MC-03 BEAST LOAD」です。パッケージには謎のロボのデザインがありますが、なぜか大事な顔の部分に稲妻が走っていて見えません。

中にいたのは、黒いボディのちょっと地味目なごついロボ。各部になんか見覚えのある部品がありますが、これだけではちょっと良く分かりません。

しかし、「何故か」「一緒に」別の白い箱が同梱されています。なんだろうこれ初回特典かな？（白々
どうも先ほどの黒いロボと、いくつかパーツを交換するようです。

組み立てるとなぜか、大きな4つのキューブみたいなものが出来上がります。説明書が非常にわかりづらいので……もしかしたら意図的にかも知れませんが……、これで合ってるのかどうかも不明です。

それらを開いていくと、5匹の守護獣（仮）が登場します。なぜか1体を除いてデジャヴを感じます。

おそらく中核を成す肉食恐竜。ゴジラ的な2足歩行のデザインは時代というものですね。今は前傾姿勢が主流だしね……。

尻尾は取り外せ、根本は開いて合体後の腰裏装甲にすることができます。これはちょっと斬新ですね。い、いや何と比べて斬新なのか分からないが！

小さな翼竜みたいなものも付属します。足には小型砲塔を取り付けることもできます。これにもさらに斬新な仕掛けがあって……。

クリアパーツが美しい翼と組み合わせ、ラドンのようなかなり大きい翼竜にすることができるのです。これはなかなか迫力があっていいですね。他の守護獣（仮）と並べた時、いつもこれだけ小さかったですから。いや何のいつもか知らないが！

 

背中に大砲を搭載できる、黒いマンモス。腹部の装甲が展開し、腕の銀色の部分を覆い隠せます。

黄色の剣歯虎は可動部が多く、ネコ科の獣らしい柔軟なポーズを付けられます。

青い角竜は、尻尾と頭部以外にあまり可動部はありませんが……。

角をチェーン付きのものと交換し、アンカーを発射したかのようにして戦うことができるようです。

それらが合体して、お祭りの山車みたいなものに。写真は撮りませんでしたが、各部にジョイントがあるため、余っている砲塔とか好きに取り付けられます。

そしてこのタンカーが（あっ言っちゃった）立ち上がり……。

完成！BEAST LOAD！

巨大な翼が斬新、なかなか良いじゃないこれ！と感心します。

背中は……たぶんこうだと思うのですが、説明書に全く記載がないため分かりません。翼竜の頭部を伸ばして、先ほどの肉食恐竜の尻尾と組み合わせ、ジェネシックガオガイガーみたいにしてもいいのかもしれません。

各部はかなり関節がしっかりしており、可動域も広く、安心して遊べます。背中の翼部分のみちょっと外れやすいのですが、個体差かも知れません。

 

またマンモスの後ろのパーツと翼竜の胸部パーツを外すと、「胸マンモス」の状態での取り付けも可能です。これはこれでカッコいいというか、余剰パーツを出さないためには本家もこの方が良かったのでは、とすら思います。い、いや何が本家か見当もつかないが！

ところでこの獣王、実はサイズがスーパーミニプラの戦隊ロボシリーズとほぼ同じです。
ということは……。

スーパーミニプラのドラゴンシーザーも装着可能なわけです。

乗せてるだけですが「獣帝大獣王」とでも呼びたくなる相性の良さ。

なので「究極大獣王」もなんとかできました。ほぼ違和感ないですね。

非常に目の付け所が良く、特に翼竜をボリュームアップしたことで印象を大きく変えたのはいいリファインだと思います。拡張パーツも多くて「自分だけの獣王」を創造しやすいのも楽しい点です。

「獣王」じゃなくて正式に「獣神」を名乗れるように申請して欲しかったな、勿体ない……と思う夏の朝。