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2022/06/19

イミルズ戦記

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霧の巨人とはいったい……


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アーク・イミルズ3号機 AY03F・フロストライト。「イミルズ戦記」という冒険譚の新玩具ブランドで、海外メーカー主導のようです。リンク先には(ざっくりした)世界観が描かれていますが、基本的には「1/35可動フィギュアが活躍できる乗り物やロボ、基地を構築していく」方向らしいです。

今月のホビージャパンに小特集があり、登場するロボ……この「霧の巨人」フロストライトにかなり魂を惹かれたので、つい買ってしまいました。デザインライン的には同様な架空冒険記とはいえ、未来的なダイアクロンや西洋風ファンタジーとは異なり、どことなくバイキング的な武骨さを感じます。

そしてこいつを購入に踏み切った原因は……


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軍用輸送車両に変形するからです。

上の写真と見比べていただけるとお分かりですが、一見してどこがどうなるとはっきりわかる部分は少ないです。胸と肩、盾くらいですかね。何をどうしたらとこうなるの?という感じです。


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背中も情報量が多く、まあ上の排気管は分かるけど、その後どこがどうなるのか簡単には想像つきません。これは変形が楽しみですね。

まずは可動域を確かめましょう。


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各関節は非常にしっかりしており、一部は金属製、またラチェットでがっちり位置を保持しています。指も1本ずつ可動、差替えの手首は不要です。


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頭部は赤鬼のような異形のデザイン、凛々しい角がカッコいい。首の関節だけちょっと緩めなのですが、別に気にするほどではありません。

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武器として大型ハンマーが付属、両拳のジョイントできっちり保持できます。トゲトゲ部分はスプリングで伸縮、殴った時に沈み込むダンパーみたいな機能があります。盾にはジョイントと持ち手以外のギミックはありませんが、背中に装備することもできます。


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また脛の正面の装甲内部には、アーミーナイフがあります。折り畳み式で両脚に装備しています。


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ざっくり行く感じの攻撃態勢。いやコイツ渋いなぁ。遠距離攻撃を全く考えていないのがまた渋い。

それではいよいよ、変形を始めましょう。説明書を見ながら変形させますが……

この説明書、分かりづれぇ!

変形の説明書自体は日本語の綺麗な2色の写真入りなのですが、文章で「どこがどうなる」ということがほとんど書かれていないので、もういきなり項番の2で躓きました。たぶんね、これから書く私の説明の方が分かりやすいですよw
思いっきり簡単に言うと「表裏反転しながらトランスフォームするコンボイ」です。


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まずは首の後ろの装甲と本体とのジョイントを外し、首ごと前に倒します。まずここでね、説明書だと「どっか外す」写真が付いてるだけで、何がそうなるのかわからんのですよ。まずは「首の後ろのジョイントを外す」って書くですよ!
もったいないなぁ。ここらへんクリアすれば、もっと一般受けするだろうに……。


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気を取り直して、頭部の角を畳み、首を保持する軸から反転させます。


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そのまま頭部ごと、装甲を閉めて胸に格納します。


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続いて上半身を180度回転させます。説明書には下半身を180度回転、ってな絵が書いてありますが、ロボが立ったまま変形するんだったら上半身の回転だよね。

また脚部にしまわれているタイヤを展開し、手首の関節も90度内側に曲げます。


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脚部横の装甲はヒンジで保持されていて、さらにそのヒンジが膝関節から横に伸長するようになっています。膝関節とつながるヒンジ部分、そして脚部装甲を、それぞれ伸ばします。また横のマフラー部分も回転させます。


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足首を畳みながら各部を調整します。腰(お腹)の関節は展開し、操縦席としてのスペースを確保します。この写真だとお腹の部分ががらんどうに見えると思いますが、そこが操縦スペースで、真ん中に見えているのがパイロットが乗るシートです。


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武器(盾とハンマー)が右側に映っていますが、本来は最後に合体させる部品で、今は取り外しておけばOKです。


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背部の装甲を反転させて、バンパーとかを外側に出します。


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反転した先ほどの背部装甲は、腹部装甲になります。胸内部の部品を畳みます。


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腕全部を肩のヒンジから、内部に回転させて押し込み、腕と肩装甲のジョイントを合わせます。また先述の脚部装甲は、ぐるっと回しながらコクピット背部でジョイントを合わせ、キャビンの装甲にします。


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腕は車体内部に全部しまわれます。様々なジョイントで、かっちり定位置に納まります。


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左脚部にジョイントがあるのでそれを起こし、同時に脛の間にハンマーを挟み込んで、両足を接続します。


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最後に、ハンマーのジョイント部に盾をスライドさせて……。


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戦闘車両の完成!

デザイン的に荒れ地を踏破するというか、雪原を切り開いて進むような力押しの雰囲気がバリバリ出ています。排気口があるあたりも、謎のエネルギーじゃなくて、可燃物を燃やして動力源にしているような感じがしていいですね。コクピットもオシャレな透明物でなく、スリットから覗くタイプの武骨極まりないタイプなのが、現実味を帯びています。

ん?コクピット?

ということはパイロットいるのか?

慌てて調べてみましたが、このシリーズには別売で、かなり優れものの可動フィギュアがあるようです。しかし6月19日現在、わが国ではお高い輸入品しか入手できなさそうなので、他の物を探してみました。


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白羽の矢が立ったのが、ヘキサギアシリーズの可動フィギュアです。プラモですが各部がいい感じに動き、おそらくですがイミルズ戦記シリーズのフィギュアより、ちょっと大きい程度だと思われます。いや実物見てないのでわからんけど!


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戦闘車両のコクピットに乗せてみると、少し大きいですが、椅子部分に乗せないくらいに下に押し込んだら、戦闘車両のハッチもちゃんと閉まりました。まあいいやこれで、とりあえず。

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そして絡めて遊んでいて気づいたのですが、こいつはロボットに変形後は、中に人間が乗るスペースがありません。どうやら車両形態から変形した後は、人間の操縦を必要としないようです。自立型AIでも入っているのでしょうかね。なんせ公式ページがざっくりし過ぎていて、全然わかんない……その分、こちらの想像力も掻き立てられるというものですが。

公式と言えば、この子は「3号機」と書いてあるんですが、カタログその他に1号機も2号機も載ってません。玩具的な形式番号が3番目だったら、誰だって「その前ももう発売されてるんじゃないか」って思いますよね。
そこんとこどうなってるんだろう。単に「MS-06R」みたいなもんなのかな……。

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まあ1号機と2号機の存在はともかく。

これを買ってしまった最大の理由は、この「霧の巨人」はまだ、あと3体との合体を残しているらしい……ということです。なんでも近々発売の狼ロボ2体と、年末に予定されている大型自走砲との連携、そして巨大合体が控えているようです。なんじゃと!これ後どこにどうやって合体するんだ?オラワクワクしてきたぞ!

これに限らず、最近海外メーカーのロボ的進出が激しく、チョイスの幅が広がって嬉しいような、財政的に困ったような状態が続いています。バクシンガーの頃は「黒船襲来」だったのが、「文明開化」になったような、そんな感覚。

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