救えるものは他になし
先日ご紹介した「特撮合金・大鉄人17」ですが、あの頃のワクワクを思い出させる傑作でした。今でもモニターの前に飾って遊んでいます。
ただ1点、どうしても残念だったのが・・・。
要塞17への変形の際に、腕を変形用の小型のものに交換しなければならない仕様です。この腕は手首を下に折り曲げた状態で造形されており、そのまま戦闘に移行することができませんし、小型腕専用の拳もありません。
劇中通りのバカでかい手を胴体に収納するのはちょっと厳しいにしても、せめて「変形→戦闘開始!」までは部品を交換せずに、シームレスにバトルさせたいと思うのは、当時品の超合金で遊んでいた者でなくてもそうでしょう。
そこでマウンテンサイクルをひっくり返して、写真のものを発掘しました。「関節技EX・極め手」という、MGのガンプラを意識したサイズの可動拳です。手首に上下の回転軸があるだけでなく、指の関節が1個1個可動、自在にポーズを付けられる優れものです。
ただ残念ながら現状はおそらく店頭在庫のみ、また本来はポーズを付けた後、指の角度は瞬着で固定することを推奨しています。ガシガシ動かして遊ぶことは想定されていません。しかし!まずは試してみることにしましょう。
内部部分を組み立てると、こんな感じになります。指は平手から握りこぶしまでできますが、材質がABSなので塗装はしません。指が青ではなくなりますが、これはしょうがない。またボールジョイント部分は、径が17のそれより微妙に細いため、レジンで少しだけ太らせます。
手の甲に青く塗装した装甲を付け、指の形をグーにして・・・。
腕部品(小)に取り付けると、こんな感じに。
全体のバランスはなかなかで違和感もなく、手首の軸も思ったほど目立ちません。最初からこういう物だと言われれば納得する(?)レベルです。劇中のような迫力が欲しければ、本来の腕に交換すればいいだけですしね。
ではいよいよ変形開始。果たして、ちゃんとうまくいくのでしょうか?
まずは指の関節を伸ばして、平手にします。
続いて手首を内側に畳み、指も畳んで、腕の内側にまっすぐ沿わせます。
そのまま両肩を引き出し、肘を内側に90度曲げていき・・・
腕を腹部シャッターに押し込みます。そのまま、両肩も元の位置に押し込みなおすと・・・。
おお!ちゃんと入った!
この通り、両肩の幅は変形専用の手首を用いた時と同じです。肩装甲と腕とで少し角度が付きますが、ちゃんと腕が胴体に収納されています!
後は普通に変形させて・・・。
美しい飛行17の完成!
少なくともこの状態で、変形専用手首を使った時とは、ほぼ見分けがつきません。
これで、シームレスに変形→戦闘が行えます。やったー!
やっぱり指が動くと全然違いますね。数十回変形を繰り返しましたが、今のところ壊れる気配はなく、満足して遊んでいます。
サブマシンを持たせたところ。なんか特撮でよくある「手のアップの時に手袋を使った撮影」みたいだな。まぁいいやw
今回は極め手を使いましたが、MGガンプラのフル可動手首を使用しても、おそらく同等のことができるのではないかと思います。その方が手に入りやすく、壊れにくいかもしれませんね。
開発された方々も、たぶん可動手首のことは考えられたのでしょうが、コストその他の問題で見送られたのではないかという気がします。いや知らんけど。こういう時、例えば日本の大手財団Bとかだと、可動手首とか見栄え前提の小型頭部とか、その他オプションパーツを「プレミアムB」などで注文販売するような気がしたりしなかったり。
まあ何にしても「何か物足りない」と思った時に、「救えるものは 自分自身以外他になし」!「なければ作る」精神だけは、枯れないようにしたいと思います。
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