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2021/06/19

Zの鼓動

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刻の涙を見る・・・


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METAL ROBOT魂・Zガンダム。通常のROBOT魂と同様の十数センチサイズのシリーズですが、今回なんと「ウェイブライダー形態への完全変形」機能が搭載されました。な、なんだって?!


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いつもの丈夫なスタンドが付属、ビームライフルには発射エフェクトも取り付けられます。変形(というかデザイン)の関係で、それほどバリバリにポーズを付けられるわけではありませんが、十二分にカッコいいMSを堪能できます。


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グレネードランチャーはパック部分を取り付けられ、腕の発射口は回転してグレネードが露出します。


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ハイパー・メガ・ランチャーがまたビックリな出来で、砲身下部にかなり大きなアームが内蔵され、それを本体と接続することで、安定して保持できます。アームは背部中央か、リアスカートのどちらかに接続します。


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腰のラックからビームサーベル基部が取り出せます。またシールドは劇中だと伸縮しますが、このアイテムでは先端の位置を付け替えすることで、シールドのサイズを3段階に調整できます。上の写真は一番小さいものです。PGのZガンダムでは、シールドはちゃんと伸縮しました(ついでに言うなら、変形時にシールドを取り外す必要すらなかった)が、このサイズではしょうがないでしょう。

さてそれでは、いよいよお楽しみの完全変形の時間。


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まずは序盤の難関、頭部の収納です。一番邪魔なのは頭部の角ですが、回転して一列に揃うようになっており、胸アーマーを調整しながら頭部を押し込むと、差し替えなしでもきちんと収納できるようになっています。ただ非変形のものも2種類入っていて交換できるようになっているため、角部分は割と外れやすいです。まぁ折れるよりは取れた方がいいので、そのためにわざと外れやすくしてあるのかもしれません。


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続いて最大の難関、股関節の移動です。複雑で丈夫な金属ヒンジで構成され、アクション時にも全く外れない良い機構なのですが、変形時にはその固さが難点となります。特に股関節自体は腰の前アーマーで隠れているものだから、何をどうやって広げるのかさっぱりわからない。20分くらい悩みましたね。ってかこれ、Zの変形を見たことがない人は変形できるんだろうか?


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まだまだ難関は続きます。背部フライングアーマーも、かなりのヒンジで複雑につながっており、前に回すのはまだしも、ヒンジの角度があってるのかどうか大苦戦。


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内部からさらにアーマー部分を引き出し、腕をその中に入れて、ようやく形が整いました。


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脚を2重に曲げ、脚を畳みます。ここもきっちり説明書通りに曲げていかないと、中から出てくるフィンが引っかかったりし、壊れるんじゃないか心配になります。

最後に、最大サイズに広げたシールドを下部に装着し・・・


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ようやく完成!おおスタイリッシュ!
ランディングギアは差し替えですが、金属製でばっちり支えてくれます。


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一度分かればそうでもないですが、変形自体は(壊れないか心配で)30分以上かかりました。やたら固い関節や、見えない所に刺したりするジョイントが多くてね・・・。


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なお本来はビームライフルも装備するのですが、実は説明書自体に「装着した図」はあっても、「装着する説明」がなく、パッケージの写真見て「ああこうするのか!」と気づいた次第。最初は機体の上部にライフルを接続するのかと思ってましたが、テールバインダーにつけるのね!


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なので撮影時は、ハイパー・メガ・ランチャー装備の写真しか撮りませんでした。こっちもランディングギアはあるんですが、細長いランチャーの両脇からギアが出ているため、物凄い微妙なバランスで立っており、ちょっとでも触ると転びます(えー


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とにかく、変形の難易度が高い・・・。少なくとも、現存するガンダム玩具の中では最高峰じゃないですかね。難易度の半分は、どっか折れないか心配なだけですが。しかしそれを差し引いても、両形態での美しいプロポーション、交換パーツなしでの完全変形はお見事です。

Zガンダムの変形は、簡単そうに見えて、変形前後のフォルムと強度を保つのは結構な難問です。放映当時から変形機能を持った玩具は発売されてはいましたが、フォルムが今一つだったり、角部分が差し替えだったりと、納得のいくものはあまりありませんでした。個人的にはPG(パーフェクトグレード)のZは大満足でしたが、あれは30㎝のビッグサイズですのでね。このお手頃サイズで完全変形(取り外しと付け直しはあります)を可能にし、かつ変形前後のプロポーションがちゃんとしてるのはまさに快挙!とうとうここまで来たか日本の技術!

個人的に、現在上映中の映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」が、ガンダム、いやアニメ映画の枠を取っ払うくらいの「上質な傑作」だと思うので、技術・表現のブレイクスルーが始まったのでは!と期待することしきりです。

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コメント

Zの変形は、いろいろ無理を通して道理が引っ込む部分がありますからね・・・そもそもウェーブライダー時には、最低でも頭部の厚さよりは薄くならないし、MS時の脚部を太くボリュームあるものにすると、ウェーブライダーのときにみっともないという・・・。

>食玩で出てた変形するZ

何故かこのタイミングで発掘されたので、今度レビューしますね。ほんと独特なデザインが前代未聞です。

投稿: 腰原 仁志 | 2021/06/22 18:56

Zって、もう変形の設定はあっても変形の仕方設定ないんだろあなぁ~
まぁ、完全再現したところで変形しないし。
人型固定のZを何度WR固定で改造したことか。
自分は足首の変形、つま先側の足裏に踵が付く解釈(言ってること分かるかな?)なんですが、あれやるには足首幅あり過ぎだし、厚みありすぎだしで。Zプラス的な変形も(センチネル設定だと踵収納するような形で足首を水平にしてたかな?)Zの足首サイズだとできなくて。
消えたTVシリーズ時の変形設定って結構ありますよね。
頭部ヘルメットの変形とか、手首のこぶしのまま90度曲がるとか。
リアル系とはいえ、だいぶスーパーロボット系の変形だもんな、Zって。これからもまた違う解釈の変形の工夫見せてくれるんだろうなぁ~
でも、だいぶ前に食玩で出てた変形するZはなんであれでいけると思った?ってくらい異色だったなぁ~、買えばよかった。

投稿: ズッツトン | 2021/06/20 03:43

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