立て!ドルセリオン!
5つの道が交わる時…燃える正義で悪を撃て!
完全変形【DX緊急駆動ドルセリオン】登場!
以前からちまちま作っていた、3Dプリンタによる巨大玩具が完成しました。中島諭宇樹先生が連載中のマンガ、「ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ」に登場する人型機動兵器、その名もドルセリオン!
オンラインゲーム・ドラゴンクエスト10に登場する、プレイヤーの足となるドルボード(バイクみたいなもの)。劇中では、「超駆動戦隊ドルブレイブ」の面々が乗る5台がおのおの巨大化し、合体してドルセリンとなります。
もちろんマンガの中にしか登場しないので、今までそんなものを立体化、ましてや合体可能な玩具にしようなどという人は(私の知る限り)いませんでした。ならやっちゃうしかないよね!とにかくドラクエ10とソウラは大好きだし!
というわけで、まずは合体する5台のドルボード。いずれも、ゲームやマンガ内に登場するデザインを割と忠実に再現しました。
後述する理由のためにかなりデカくなっており、一番大きいドルチェイサーとドルチャレンジャーは、1/6ドールが乗り込んでちょうどいいくらいのサイズです。逆にドルストライカーとドルダイバーは、RKFシリーズの仮面ライダーが乗るくらいのサイズです。本来は同じスケールのフィギュアを載せたかったのですが、デザインの都合上、合体時の巨大化比率がかなり異なりますのでしょうがない。
まずは司令塔となる、ドルストライカー。劇中では、本来の三角錐型のドルボードが、追加武装であるハンマーを牽引しているという設定です。機体先端の丸い部分は、ある用途のために、差し替えで発光も可能にしています。(100均で見つけた丸いライトを使用)
分離し、変形を始めます。いずれもネオジム磁石6mmを合体に使用しており、バシャっと気持ち良く分離・合体が可能です。三角錐の部分は前後に分離、後部がドルセリンの頭部になり、上部のセンサーが展開します。赤い円筒は、内部のアーム部分を引き出してスライドさせると、中から合体用の軸が押し出されて、肩パーツになります。
続いて、胴体になるドルチェイサー。5台の中でも最も未来的な、バイクらしいスタイルをしています。これも前部に、ガンプラ用の発光LEDユニットを内蔵、ヘッドライトが点灯します。
前輪が左右に分かれ、回転して肩関節を形成し、後輪は回り込んで背中に逃がします。原作だとバイク後方のバッグみたいな部分が股関節になり、後輪が腰にくるのですが、そうするとどうしても変形前後のつじつまが合わず、また胴体が細長いロボができてしまいます。そのため、後部を畳み込んでフォルムを調整、さらに後輪周りのカバーを展開するギミックをいれています。
両脚になる、ドルチャレンジャーとドルトラベラー。鳥山明先生ライクな感じの、モノバイクタイプです。いずれもヘッドライトが点灯します。
変形過程は複雑怪奇、よく先生こんなこと考えたな?と驚いてしまう仕組みです。まぁこれで合ってるのかどうか、作った私も今一つわからないんですが!
ひざ上に軸があり水平に回転でき、膝も90度以上曲げられます。
最後は両腕となるドルダイバー。深海潜航艇という設定です。まぁゲーム内ではどっちかというとバックトゥザフューチャーのエアボードのように、普通に街中を走ってますが!
ヘッドライトと後部バーニアも発光します。意図したわけではないのですが、ヘッドライトは下部の隙間から光が漏れて、まるでほんとうに潜航艇が海底を照らしているかのようにも思えます(設計ミス
中央から分離し、内部に収納された手首を展開します。手首は以前作ったフル可動タイプなので、関節全てが可動、グーもチョキもパーもできます。
こちらも原作では、ただ分離して腕になるだけなのですが、そうするとボードだけに薄くて長い腕になってしまいます。そのため、後部を折りたたんでフォルムを調整し、さらに合体時のジョイントを押さえて外れにくくする仕組みにしました。
「ドルセリン・チャージ!」
合体開始だ!
「完成!ドルセリオン!」
海底離宮潜入隊の切り札、ドルボードの王の誕生です。身長約60㎝の超巨大サイズ!
しかし合体にもネオジム磁石をふんだんに使っているので、割と安定してフォルムを維持できます。そして何と言っても、ここまで差し替えパーツ、一切なし!まぁ強度的に不安なパーツはあるが!
額には100均の宝石状のパーツを配置、いかにも神秘的な感じにしてみました。またフェイスパーツを交換し、内部にガンプラのLEDユニットを組み込むことで、両眼が発光するギミックも入れました。
先述していた「サイズが大きくなった」原因はこれで、どうしても目を光らせたかったんです。そのためのLEDユニットから逆算したら、全高60㎝になっちゃったんだよ!
各関節はラチェットとスプリングを組み込み、さらに疑似ABS素材で製作することで強度を上げ、しっかりしたポーズが取れるようにしてあります。とりあえず、腕を上げても降りてこないくらいの保持力は出せました。
そうはいってもあまりに重くてデカいので、自重に負けて転んで破損、というのが一番心配です。そのため、非常に強力なスタンドも用意しました。耐震伸縮棒を改造しているので、安心度は抜群です。
さらに、劇中で追加配備されたドルキャリアーとドルホッパーも作成。キャリアーはトラベラーと合体し、サイドカータイプになります。ホッパーの方は、昔懐かしホッピングのおもちゃがモチーフで、真面目な顔をした冒険者たちがこれに乗ってぴょんぴょん飛び歩くさまは、結構シュールです。
これらを装備すると・・・。
アサルトドルセリオンの完成!
キャリアーが盾に、ホッパーがビームサーベル(の柄)になります。
が、実はキャリアー部分は(巨大化比率が異なるので)そのまま盾にするには大きすぎます。一応腕にも持てるようにしたのですが、正直言って戦闘(と撮影)の邪魔にしかなりません。ここらへんは、2次元の表現なので仕方ありません。
それでも余ってるのはかわいそうなので、普段はこうやって背部に装備するようにしました。
なのでこうやって取り付けているのは、アクション用の2周りほど小さい盾です。まぁ特撮の小物って、こういうことあるよね!(酷い目のつぶり方
代わりと言っては何ですが、ビームサーベル部分はPGガンダムの発光サーベルを流用したため、物凄く綺麗に発光します。サーベルもですが、目も発光するようにしておいて良かった!暗闇で撮影してるとテンション上がる!
さらに、胸周り装甲のアンテナの先端を、先ほどの球型LEDに交換すると・・・。
必殺パワー!「ドルサンダーブレーク!」
嵐を呼ぶぜ!が再現可能。
もちろん稲妻は合成ですが!
そして最後に決め技!
「ドルセリオン・ウィニングラリー・フィニッシュ!」
ああ合成が楽しすぎる!やっぱ最後は爆発だな爆発ぅぅぅ!
ああ堪能した。満足した。
この世のどこにもない玩具でも、自分が欲しいなら、作ってしまえる(かもしれない)時代が来ましたよ!
これにて、約半年かかった「クエストNo.9999『立て!ドルセリオン!』」ALL CLEAR!
初回報酬:幸福度が100上がる
リプレイ:ご勘弁ください
これが俺のドラゴンクエストだぜ!
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コメント
ありがとうございます!もとより販売など考えてもいませんが、この手のものの版権は大変そうです。元デザインの中島先生はともかく、バックがジャンプの集英社とドラクエのスクエアエニックスですのでね・・・個人で楽しみます。まぁそもそも、量産できるような安定した設計してないし!(自滅
投稿: 腰原 仁志 | 2021/04/04 11:43
こういうのって、雑誌のプロモデラーだったら月単位、一般人だと年単位の時間かけて作る、しかもディテールや合体をアレンジしたりオミットしたりだと思う。ただただ凄い!
元玩具あってもほぼフルスクラッチなるだろうに構造。
コロナで大変な事になってなかったら即売会で売ったら話題になりそう。たしかプリンター出力の物売ってた人いたはずだし。許可取りが一番大変なのかな?
投稿: ズッツトン | 2021/04/04 10:36
ああ、書き忘れていましたが、実はなんか、名前を言えないけどたぶん皆さんご存知の、とんでもない凄い方からお褒め頂いて・・・天にも昇る気持ちです。
投稿: 腰原 仁志 | 2021/04/04 07:00
皆さまご感想ありがとうございます!自分でも最後まで、ちゃんと合体できるか半信半疑でしたが、納得のいくものができてほっとしています。
可動・合体アイテムは初めてなので、今ならもっとここをこうすればよかったとかいろいろ思いつきますが、それもみんな明日への糧ですね。まぁその代償で、失敗パーツの山が完成品と同じくらいのボリュームですが!
投稿: 腰原 仁志 | 2021/04/04 06:59
すごいなあ
造形もいいし、塗りもきれい
もう既製品レベルですね
これだけのものを自作って、すごい時代になったものです
次回作にも期待します!(笑)
投稿: L | 2021/04/03 22:44
これまたすごいアイテムがw
3Dプリンタを活用しまくってますね。
万一パーツが破損してもまた出力し直せるというのもポイント高いですよね。
投稿: ぱ | 2021/04/03 08:17