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2020年6月

2020/06/27

M.O.S.P.E.A.D.A.

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男は誰も Lonely Soldier Boy


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千値練RIOBOT、「機甲新世紀モスピーダ」・レギオス(エータ)。地球降下作戦の主力戦闘機が、製品の完成度で定評のあるRIOBOTシリーズに導入されました。アーモファイター、ダイバー、ソルジャーへの完全変形はもちろん、意欲的な新ギミックを搭載しての登場です。


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スタンドが付属し、ファイター形態でディスプレイできます。その際には下部にアダプターを取り付けるのですが、これがまた「次もあるんじゃない?」と勘繰らせる意味深なデザインをしています。
が、まずは完全変形を楽しみましょう。


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まずはアーモダイバー(形態A)。腕を出していない状態です。
レギオスはその人気から、今まで多くの完全変形玩具が発売されましたが(私も個人的には、バルキリーよりも好きです)、この製品はその中でも至高の完成度、そして複雑さを備えている気がします。一番の特徴は、「機首とコクピットが一体化しておらず、それぞれ独立したアームで移動する」ことでしょうか。これは驚きの新解釈のためなのですが、それはまた後程。


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続いて、腕を出したアーモダイバー(形態B)。背部センサーポッドのアンテナは格納時は2重に折りたたまれ、長さを確保しています。


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そこから、実に多くのヒンジを展開、また股関節もいろいろ回転したりスライドさせたり、複雑な過程を経て・・・。


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レギオス・アーモソルジャー形態の完成!


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背部は翼と機首が綺麗に折りたたまれ、きちんと装甲の役目を果たしてい(るかのように見え)ます。またファイター時は足首を引き込んでいるために見えない腿の内側の装甲は、ソルジャー時にはきちんと展開され、脚部を保護しています。


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もちろんスタンドに搭載でき・・・。


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全身のミサイルポッド展開も可能!

そして、このアイテム最大の新解釈というのは・・・。

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ソルジャー時のコクピットの状態です。

今までのどの玩具も、ファイター時の機首とコクピットは一体化していたため、ソルジャー形態には「パイロットが真下を向く」状態になっていました。たぶん原典の設定では、ソルジャー時にシートが90度回転して前を向くとかいう機能があるのでしょうが、それをギミックとして仕込むには、ちょっとサイズが無理です。変形させてしまえば外からは見えないので、今までの玩具では、そこらは黙殺していたのでしょう。

しかしこの製品では、実際に運用する際の立場になって考えられたのか、「機首とコクピットは分離し、コクピットは水平になったままで、パイロットの姿勢と視線を確保する」ように設計されています。これは実に合理的だし、「コクピットの上に頭部メインカメラが載る」というのも、ロボ者としては燃えるシチュエーション!いいじゃないですかねコレ!

まぁこれだと、原典でやっていた「いざとなったら本体捨てて、機首を後方に射出して脱出する」って技が使えないんですが、どのみちレギオス放棄するようじゃ勝てないしね!


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さて、完璧無比のこの製品・・・かと思いきや、意外なところに残念ポイントがありました。それは、付属してくるパイロットの可動フィギュアです。

全長約4㎝、ダイアクロン隊員並みに関節が動き、ちゃんとバイク搭乗もできる優れもの・・・なんですが。


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実は全身の接合部がユルユルで、もうほんと、すぐに腕や腰や膝がポロポロ取れてしまいます。材質が全身で同じ、少し柔らかめの塩ビ?なのもいただけないと思いますが・・・せめていくつかの部品をABSにすればまだしも・・・、とにかく、ちゃんとポーズをとることすらできません。
腰は持ち上げただけで取れますし、腕に至っては、動かしてもいないのに、コクピットの中でいつの間にか外れています。いったいどうしたことでしょう。いつもの千値練さんのクオリティとは思えない・・・。

憮然としていてもしょうがないので、毎度のことながら

「どうせなら!」
「やっちまえ!」

全部関節作り直しだ!


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まずは膝の内側から、外側にまで達しないよう注意しながら、ピンパイスで穴を開け、金属パーツの軸に置き換えます。1.2mmの被覆針金を、外のビニール剥いたらちょうどいいくらいでした。


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軸をほんの少しだけ、左右の腿の長さより短めにしておくと、すべて中まで押し込めて綺麗に見えます。かなり手頃の渋さの関節になったので、この後瞬間接着剤で外側だけ埋め、抜けてこないように(そして間違っても関節を固めてしまわないように)します。


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腿の内側から穴を開けたので、外側からは軸が見えません。ウェーイ。
股関節は特に何もしなくても、強度と保持力がよさそうでしたので、そのまま使います。腰と胴体の接続部は、腿と同じように金属軸に交換しました。

そして写真撮ってから気が付いたけど、やべぇ!右足2本作っちゃったよ!(笑)

この後大慌てで直しました。瞬着流す前でよかった・・・。


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まぁそれはともかく。
一番の難関は、両肩です。ダイアクロン隊員やマイクロウォーズなどいろいろ試したのですが、いずれも微妙に径が違い、良い感じに強度を持ったボールジョイントは見つかりませんでした。そこでDIY店に赴き、虫ピンを見繕ってきました。


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虫ピンは非常に固いので、普通のご家庭の工具では加工は困難です。うちは農具を研ぐグラインダーがあるので、それで虫ピンをちょうどいい長さに調整、肩と本体に差し込みます。これも削りすぎるとアウトなので、慎重すぎるほど慎重に。


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ここまで来たらせっかくなので、足の裏にミニミニネオジム磁石を仕込み、鉄板の上なら自立できるようにします。後はヘルメットをはめなおして・・・。


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御覧の通り!
絶対安心のフル可動と、片足立ちすらできる安定性を確保した、Lonely Soldier Boyの完成です!


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琥珀色の男の夢が蘇りました。よかったよかった。
まあ次のロットか、次のゼータかイオタ(あるのかな?)では直ってるんじゃないかという気もしますが。
それでもやっぱ、欲しいものが欲しいときにこの掌にある、ってことは大事なので・・・。


(6月28日追記)

まぁ上記のようなことをしなくても。

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ダイアクロン隊員でも十二分だということに(今)気づいた。

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2020/06/21

明日のメダルと掴む腕

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「お前がつかむ腕は・・・もう俺じゃないってことだ・・・」

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TAMASHII Lab・アンク。
今までも、1/1アンクの腕自体は商品がありましたが、今回のものはそれと一線を画しています。大きな黒い手袋と、布切れや翼を、自分自身の腕に装着するのです。つまりはアンクのコスプレセット(腕だけ)ですね。

これを右腕に装備させていくと・・・。

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このように!
誰でも本当にアンクになった、いや、乗り移られた気分が味わえるわけです。

サイズとしては、成人男性の腕を想定されているようで、身長170㎝以上の私の腕でもぴったりでした。関節や装甲の質感も実によく出ているし、何より塗装が美しい!

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そしてなんせ中は人間の腕ですので、ポーズはまさしく自由自在。およそイメージする腕の動きは、何でもできます(当たり前だ)。

いやこれ、動かしているだけでうっとりしてきますわ。今までこんなに、自分の思う通りに動くフィギュアがあったでしょうか!(ばか

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付属品として、単品のオーメダルがタカ・トラ・バッタ1個ずつ、そして3連のものが入っています。いずれも玩具よりは一回り大きく、撮影プロップに準じている感じです。

3連のメダルには、音声ギミックが内蔵されています。スイッチでアンクの声が「日常モード」「戦闘モード」「オイ!映司!!モード」を切り替えて発声させられ、全部で100種類近く入ってるんじゃないでしょうか。アンクを装備した腕で、これを持ちながらセリフを流すと、いやもうたまらんな。ちょっと涙出てきたよ。

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「アンク」というのは、ヒンディー語で「目」という意味だそうですね。それで掌に目があったのか。他のヤミーがすべて、欲望を想像させるネーミングでしたが、やはりアンクだけは他の連中とは立ち位置が違うということなのでしょう。

さて、なりきりアイテムとしては最高峰、もう文句の付け所がないような素晴らしい商品ですが、それでもやっぱり難点は存在します。まあほぼ、いちゃもんみたいなものですが。

・当然ながら右腕に装備するため、右利きの人間は、一人では非常に装着しづらい

・右腕がアンクになっちゃってるため、右利きの人間は、写真撮影自体が難しい
(不自由な右手で、ひたすらタイマー設定で撮っていたのはまだしも、そもそもこのツメではシャッターが押せない!)

そして何と言っても

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暑い!

通気性などほぼないも同然の手袋ですので、夏場にちょっと動かしているだけで汗をかきます。慌てて乾かしてファブリーズしておいたよ。
いやこれ、本物の撮影は大変だっただろうなぁ・・・。そこさえクリアしていれば最高、このままちょっと街に繰り出したいくらいだったのですが(やらんけど)。

人間の欲望には限りがないのです。

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2020/06/14

SPACE RUNAWAY

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みんな星になっちゃえーー!


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超合金魂GX-92、伝説巨神イデオンF.A.。
すでに完全変形合体を行う機体が超合金魂化されていますが、「敢えて」変形機構を外し、フルアクション仕様でバリバリ動いき、あの頃のイメージをそのまま再現できる優れものです。
この写真で、「腰から脚にかけて、S字立ちしている」のがお判りでしょうか。設定書こうだったよね。

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全長は肩まで入れて20㎝程度、手ごろなサイズです。背部も実にスマートに設計されています。

ではさっそく、その脅威の・・・いや驚異の可動をさせてみましょう。


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ロゴ・ダウの大地から立ち上がり・・・


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いきなりガタッカ(だか何だったか(洒落))を撃墜!


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う、動いた、巨神が動いたぞ!


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重機動メカも蹴り上げる、巨体に似合わず意外と敏捷な動きもばっちり。この状態で自立していますから驚きです。
ダイモスでこれやるんだったらまだしも、105mのイデオンですからね。


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おお何だこの子、物凄く楽しいぞ!もう写真撮ってるだけで聞こえるか、聞こえるだろう、遥かなとどろき!


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首の後ろに可動軸があるので、ぐっと上を向くこともできます。大きな肩はスライド機構があり、上にずらせるので、左右の可動の妨げになりません。さすがに角にはひっかかりますが。

さらによーく見ていただくと分かりますが、肘の部分の2重関節は、下腕部との接続部分がボールジョイントなので、アニメらしい「微妙にカーブを描く腕のライン」が再現できるのです。


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付属品は、全方向ミサイルのエフェクト。肩の装甲を差し替えて再現します。


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カミューラ・ランバンの仇ごっこ(ひどい遊び)をする際、前かがみにしたくなりますが、その際は背部のランドセルが中間から折れ曲がり、背中のラインに合わせてカーブを描かせることができます。なにこの子ホント凄い・・・。


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そしてもちろん、全てをブラックホールの因果地平に飲み込む必殺兵器・波動ガンも付属します。残念ながら、イデオン本体からエネルギーを経由するチューブは付属しません。まぁアクションの邪魔なんでしょう(あっさり)。


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付属のスタンドと、可動手首でがっちり保持。波動ガン本体は軽いので、この支柱だけでも十分支えられます。

しかしせっかくフルアクション仕様ですから、「今まで見たこともない波動ガンアクション」をさせてみても、バチは当たらないでしょう。


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というわけで、波動ガンをぶんぶんと振り回し・・・。


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ガトリングガンみたいに乱射しながら・・・。


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「あばよバッフクラン!」

みたいな、あり得ないポーズも非常に楽しい!


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いやこれ最高じゃないの。合体しないイデオンに何か意味があるのか?と思っている方は、遊びだすと目から鱗が落ちます。
あの頃のアニメのイメージを再現どころか、およそイデオンらしからぬアクションでも遊べます。
アレだよ、「明るいイデオン」だと思えばいいんだよ!「あの頃のイメージ」ってそっちかよ!

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