サイボーグの系譜
今日は押入れ発掘報告です。そしてガイ兄ちゃんが主役の記事ではありません【酷い】。
変身サイボーグ1号とその仲間。(写真は復刻版)
もともとは1970年代の玩具で、未来を想像させるクリアパーツのボディに、機能を拡張する交換パーツや武器、そして装着することで別のヒーローになれるというコンセプトは一世を風靡しました。
それから20年以上後、「勇者王ガオガイガー」の主人公・獅子王凱がサイボーグであるという設定を生かし、玩具がDX変身サイボーグとしてリニューアルされました。
透明な外装に、クリアイエローのメカボディが内蔵され、背部のスイッチを押すと胸のマシンハートが赤く輝きます。もちろんイークイップの装甲も付属、ガイ兄ちゃんの戦闘形態を再現できます。
今の目から見ると、肘や膝などの可動域が90度程度しかなかったり、装甲を付けると足首が動かなかったり、手首がパーしか付属しないなどの難点もありますが、当時は画期的でしたね。「変身するヒーロー」の玩具が途絶えて、久しかったですから。
そしてそのガイ兄ちゃんの素体を利用し、玩具オリジナルのストーリーで継続されたのが、ネオ変身サイボーグです。初期はガイ兄ちゃんと同じく内部メカがクリアイエローでしたが、その後メカニックな色に変更され、銀や銅などの色のバリエーションがありました。可動域などは当然同じですが、このシリーズが続くだけでもうれしかったものです。
中でも赤と青は、存在感があっていいですね。マイティブラザーズXXって感じだよ。
ただ、ガイ兄ちゃんだと黒かった手足も透明パーツになっているので、そこにだけメカが入っていないように見えて、ちょっともったいない感じがします。
そこで普通に、ガイ兄ちゃんのそれと交換してみました。メタリックブラックのボディには実に似合いますね。
さて、サイボーグの玩具遊びの一つに、武装交換があります。ソフビ製ではありますが、様々な武装があり・・・中には何に使うんだコレ、みたいなのもありますが・・・、腕部に装着することができます。
こういう、いかにも科学の産物らしいのもいいですが。
カニの手とかカブトムシの手とか、なんじゃそれ。というものもあります。カニの手は、サイボーグ基地・ネオアトランティスで飼育しているカニの細胞を培養したとかなんとか、トンデモ設定がまた楽しかったです。
もう一つの方向性が、元祖変身サイボーグと同様のスーツ装着。このネオテクターは事実上の最強装備で、全身を包むスーツは非常に綺麗でした。他にも金とか黒とかあったはず。
装甲はクリアタイプもありました。内部メカが映えるので、これはこれで結構カッコいいんですよ。
そして後継機・変身サイボーグ99(ダブルナイン)。ネオ変身サイボーグと同サイズですが、全くの新規設計。可動域は大きく広がり、肘も腿も股関節も120度近く曲げられるようになりました。特に肩部と背部にはマグネットジョイントがあり、同時期のミクロマンシリーズとのパーツ互換性がありました。肩は基部の回転とマグネットによる自由度の確保で、両肩を自分で抱きかかえられるほど、良く動きます。
また手首も、通常の平手以外に、待望の握り手パーツが付属し、小物も持てるようになりました。
ただ背部マグネットジョイント用には、これといった追加パーツが発売されず、宝の持ち腐れ状態でした。ミクロマンのマグネコンドルの翼を付けてみましたが、似合ってるかと言われると微妙だな?
ライバルのキングワルダー2世も発売されました。写真はワルダーマグマ。機構は99とほぼ一緒です。
内部メカは、おどろおどろしい生物系に変更されています。
99シリーズは、武装以外に、原点に返ったヒーロー変身スーツも展開されました。
まずはスペクトルマン。木こり宇宙人の面目躍如です(誉めてるのか?
金色のスーツは非常に発色が綺麗で、出来栄えは非常にいいです。ただ、茶色い半纏(ええっ)とパンツは硬いソフビ製で、特にパンツは着せ替えが物凄く大変です。なおスペクトルマン自体がカッコいいかどうかは、個人の問題。
続いてスペクトルマンの宿敵・宇宙猿人ゴリ。例の手の動きを再現するための、独特の手首パーツが付属します。まぁよくこんなキャラ、発売しようと思ったな?しかも玩具展開序盤に!
怪傑ライオン丸。金砂地の太刀が付属しますが、手首がちゃんと持てる造形になっていないため、刀を構えるのが一苦労です。
電人ザボーガー。他の連中と違い、これだけ頭部をそのままソフビの胴体に接続する仕様なので、どうしてもなで肩に見えてしまいます。二の腕や腿がもう少し太ければ、映像に近かったかもしれませんが、ここらへんはお着換えする仕様の問題ですね。
鉄人タイガーセブン。ファイトグローブも付属します(DX版限定だったか?)
こいつとこの後のサンダーマスクは、ベルトがただのソフビ一体成型なので、足首から腰まで上げるのに大変な苦労を要します。
サンダーマスク。これも銀のスーツが非常に綺麗です。ただ先述したようにベルトがきつすぎ、着せることがほぼ不可能だったので、もう背中部分から切ってしまいました(ええっ
版権の関係でしょうが、こう、なんだ、もうちょいメジャーなヒーローを選んでくれていれば、シリーズも継続したのかな・・・という思いはあります。まぁしょうがないんだけどね!
と、本来のサイボーグ話ならここで終わるところですが、もう少し続きがあります。
ちゃんとした後継機ではありませんが、COOL GIRLシリーズの敵(味方もいた)として、ネオ変身サイボーグの素体を流用したシリーズが発売されました。ジェネシスコア・・・だったか?もう名前も忘れてしまった(ひどい
また正式な装備状態も忘れてしまったので、上の写真はもう本当に「適当に合ったパーツを着せた」状態です(さらにひどい
しかし肩や腰のアーマーなどは、接続方法が見直されているため、きちんと確実に取り付けられるようになってるのは、嬉しいところです。また謎の未来武器も数多く付属、想像力を掻き立ててくれます。
素体自体はガイ兄ちゃんのリニューアルですが、手首が動く握りこぶしなど、いくつかのパーツがバージョンアップされ、非常に渋いサイボーグとして再臨しました。中でも足首パーツは、前後の可動域が広がったうえに、左右ローリング用にボールジョイントで接続されるようになり、ポーズの自由度を高めています。そして何と言っても・・・。
その装備や衣装は、ほぼそのままガイ兄ちゃん(そしてネオ変身サイボーグ)で使えるわけですよ。エージェントガイ兄ちゃんの誕生だ!
特に手首と足首は、交換するととてもヒーローらしくなるので、もうそのためだけにこいつらを買ったといっても過言ではありません(とてもひどい
なおガイ兄ちゃんの両足の装甲のみ、そのままでは接続ピンが邪魔して、ジェネシスコアの足につけることはできません。ピンを切り飛ばしちゃってもいいんですが・・・。
結局ガイ兄ちゃんの記事になった。
このシリーズ、個人的にはとても好きだったので、また復刻してくれませんかね。肘と膝だけは、もうちょい曲がるようにしてほしいですが。
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コメント
首の可動されてましたか!それは凄い!
ガイ兄ちゃん、首は水平にしか回らないし、上下に動かしたとしても髪の毛がアレなので、すっかり諦めてたんです。そうか、髪の毛も動かせるするようにすればよかったのか(そんな改造の根性はない
ネオテクター、確か最初はおっしゃる通り、ヘルメットだかベルトだかなどの分割だったですね。あれは透明版だったか?
その後セット販売され、「最初からこうしてよ・・・」と思ったのは覚えています。
投稿: 腰原仁志 | 2020/03/29 14:08
ガイ兄ちゃん。懐かしい。
持ってたやつは首の後ろナナメ切りして頭が上向くようにして、可動と髪のボリュームの為に髪の接続外して浮かせてみたりと多分初の玩具改造だったかな?それまではマジックで色足しとかはしてたけど削り込んだのは初だったかな?
たしか可動は仕込まれないけど、構造的に可動もどきになった筈。多分走るポーズとった時下向いてるのがどうしても耐えられなかったんじゃなかったかな?
ネオテクターの装甲部分はたしか分割で数種の色変え商品買わないといけなかったのかな?田舎なんで、入荷見かけたころは最初の色はまったく見れず初手から出遅れ状態で半端が嫌で買わなかったんだっけ。
最初の装甲(ドコダッケ?ヘルメット?)が品薄なところに手に入れるチャンスがきたと思ったら装甲の成形色変わっちゃって「それじゃない!」ってなったんだっけかな。
昔はネット通販とか・・・まだ無かったか、利用してなかったから入荷してくれないとどうしようもなかった。
投稿: ズッツトン | 2020/03/22 16:55