優しい巨人
SEN-TI-NEL × T-REX、巨神ゴーグ。
1984年放送のSFアニメに登場した、異星文明の守り手です。全長約30cmの大きなアイテムで、各部にダイキャストが用いられ、ずっしりとした手応えがまさしく「巨神」の名にふさわしいです。
黄色のラインなどはしっかり彫り込まれ、アニメそのままの優しさすら感じさせる、良い感じの顔になっています。頭頂部のボタンを押し込むと、眼が赤く点灯します。
デザイン上、干渉しやすい装甲が多いので、あまり可動範囲は広くない・・・ように思えますがとんでもない。各部に仕込まれた引き出し関節のおかげで、膝ですら160度ほど曲げることが出来ます。
胸は展開し、内部に眠っていたゼノンの亡骸も再現されています。こうやってみるとゴーグ、内部はすっからかんなのな。なのに超絶強いのな。苦戦とか全然しなかったからなー。
付属品として、主人公・田神悠宇、ガールフレンドのドリス、そしてゴーグと船長に次いで強いと言われた愛犬・アルゴスのフィギュアが付属します。
悠宇のフィギュアは、手を広げて何かを掴むようなポーズをしていますが。
もちろん、こうやって頭に乗せるためですね。
巨大ロボの頭部に乗るっていうのは、男の子が死ぬまでに一度はやってみたい夢の一つだなぁ。
背部には、マノンタイプのガーディアンが装備していたレーザー砲も装備可能。
さらに、映像よりは当時の玩具で印象深い、改造180mm砲も付属。
ちゃんと両手で砲身を掴んで発射、もとい、砲台になることも出来ます。まぁほぼ、打撃武器として使っていたような気もするが・・・。
なおこの180mm砲、ちゃんと小さな弾丸をセット、スプリングで発射することも出来ます。本体がが30cmサイズといい、弾丸発射ギミックといい、当時のタカラ玩具をリスペクトしていることは間違いありません。ウレシイねぇこういう愛は。
ところで、このように膝立ちの体勢が取れるのには、やっぱり仕込まれたギミックがものをいいます。
なんと、股関節部分は独立して斜め下に引き出すことが出来るので・・・。
腰のスカートなどに干渉せず、きっちりこのポーズを取ることが可能なのです。また実は、スカートや手首のアーマーは軟質素材なので、少々脚部にぶつかっても、塗装部分にダメージを受けることがありません。
このシリーズ、いつも素材にはかなり気を遣っているようですが、今回もその気配りはバッチリです。
ゴーグ面白かったよね。
今でも通用するハイクォリティな作画、密度濃いストーリー、結局敵もみんな味方になってしまう悠宇の健気さ。
そして、この世界でたった1人を守るために存在する、ゴーグの優しい瞳。
冒険はまるで、「夏休みの思い出」のようでもありました。
「きっとまた会える」って言っていたとおり、21世紀になって、こんな凄いアイテムになって帰ってきたんだよ。
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コメント
皆さんいろいろ思い出して頂いて、幸いです。今見ても、実に良いデザインラインですよね>ゴーグ。
> 年取るといろいろ思い出しちゃって涙腺がゆるみますね。
全くであります。題材とは直接関係ないんですが、アニソンアカデミーとか聴いてるともう、緩む緩む、だだ漏れ(笑)
投稿: 腰原仁志 | 2014/04/27 15:47
>「きっとまた会える」って言っていたとおり、21世紀になって、こんな凄いアイテムになって帰ってきたんだよ。
うん。
この一文で俺の涙腺が決壊。
どうも年取るといろいろ思い出しちゃって涙腺がゆるみますね。
投稿: L | 2014/04/27 01:30
>やずみさん
情報ありがとうございます。しかしやはりお値段が(汗)
スカパーのキッズステーションかアニマックスで放送するまで待つしかないですね。
>見るとずーっと見続けてしまい、終えるところが見つからない(笑)。
いや、ほんとに(笑)見はじめると”次はどうなる?次は?”とリアルタイムで見ていたときも、わくわくしてましたもの。
>レンタル
・・・はVHSですよ。たしか。私もレンタルショップで見かけてダビングしましたもん。
(現在あるのは、そのテープからDVDに焼いたものです)
そんなんで、最終巻が見つからないままそのショップはなくなっちゃいましたから・・・ラストから数話分がない、と。
やはり、見たいなぁ。
とりあえずコザルたちに見せてみますかw(劇場版バツ&テリー見せたら、ウケル、ウケル(笑))
どうなるかな?
投稿: 海♪ | 2014/04/23 12:24
なんか普通にYoutubeに動画ありました。見るとずーっと見続けてしまい、終えるところが見つからない(笑)。流石にこの時間なので、止めましたが。
第一話
http://youtu.be/EF2IZrnDoM0
オウストラル島行くまでも、大概危険な冒険なんですが、船長ばしばし殺してるなあ。容赦なく頭に一発とか。まあ安彦さんのアニメは人死になど軽く出てくるので、知ってる人は気にしませんが。
それでも船長カッコイイ。最初から裏がありそうだけど、『宝島』のシルバーほどではないにしろ大人の男の渋みもあるし、悠宇やドリスに対する口調など案外丁寧だったり粗野に見えてインテリな感じもある。さすがス○イ。
あ、あと先にレンタルLDで見たと書きましたが、勘違いで、放映前後はまだLD出てなかったかもしれない。検索してみたらBOXばかりで単品が見当たらないので。最初に見た時はVHSだったかも。
投稿: やずみ | 2014/04/21 04:22
>海♪さん
ゴーグのDVDは、2012年発売のBOXがまだ在庫ありですよ。感想に高いとありますが、まあ確かに今どきのDVD-BOXとしては高い。amazonでも19%の値引きでまだ三万程度ですし。
当初TV放映されないうちに完成し、どうせ地元では放映されないからとレンタルLDで見た記憶があります。それもあって圧倒的な画質と色乗りに感動した覚えが。特に1話。BDで出ないかなあ。
http://www.amazon.co.jp/dp/B008ROKP7Y
アニメスタイルのコラムによれば、安彦さんがコメンタリーで赤裸々に語っているのが面白いんだそうな。コメンタリーについては213回で語られてます。
212回「巨神ゴーグ」の回
http://www.style.fm/as/05_column/365/365_212.shtml
コラムにも描かれてますが、なんというか圧倒的な冒険譚の面白さではない。ズッツトンさんのおっしゃるように間延びしてる感もあったかも。映画で2時間では書き切れない気もします。『ヴィナス戦記』のようになりそうで。
今年頭に出た『巨神ゴーグ メモリアルワークス』という本もあります。こっちも欲しいんですが、しばらくは買えそうにありません。
http://www.amazon.co.jp/dp/4775312200
投稿: やずみ | 2014/04/20 21:31
>読み切りでいいから安彦先生の漫画版ゴーグが見てみたいです
・・・同感ですw
現在はDVDも絶版になり、もちろんブルーレイは言わずもがな。
かろうじて家にあるのは、テープから焼きなおしたDVDのみ、しかもラストから五話分ほど抜けているという代物
ガンダムもオリジンでなるんだから、熱望です。
・・・・・・こんなゴーグ漂流者の私にとって、今回のTOYは興味がありましたが、やずみさんと同じくお値段の点で断念しました。
ツイッターでも画像アップしてる方がいて、みなさん絶賛してました。
くぅ~~~~~!ゴーグ見てぇ~~~~~w
投稿: 海♪ | 2014/04/20 10:45
模型裏のスレ貼っておきますね。
http://nov.2chan.net/y/res/3063110.htm
当時のタカラ版の比較が興味深い。私は小さいの持ってましたが(多分1/100)、大きいのも出来がいいですね。両方持ってる人の、ゴーグマニアっぷりが凄い。
投稿: やずみ | 2014/04/20 03:29
うおお、マジですか。これ買われましたか。
いやもう出来は良さそうなのにちょーっとお値段がアレなものでスルーしたのですが、レビューが出るとそのハイクオリティな出来にやっぱり無理しても買うべきだったか……とか思ってました。いや今は他に買い物しすぎてもう無理なんですが。
大きさと可動とディティールが実に素晴らしいですね。大型トイとしては文句のつけようがないくらいです。あのOPなどの巨大感が実によく出てますよね。指の可動がまたいいアクセントになっていて。
何か他のものと絡めてほしいです。なんでも、模型裏によれば大体1/48サイズという話だし。
投稿: やずみ | 2014/04/20 00:27
まさかこんなに動くゴーグが出るとは・・・デザインはそこそこ細かいですが、構造は昭和初期のロボットっぽいのに。
ゴーグはスカパーで見たのですが、なかなか面白いものの、長いかなーって。2時間の劇場版位で前後編にまとめると良い感じの冒険物になると思うんですよ。
でも、そうすると説明不足すぎるか・・・
読み切りでいいから安彦先生の漫画版ゴーグが見てみたいです。
投稿: ズッツトン | 2014/04/19 23:31