天を駆ける船
超合金・ゴーイング メリー号。
「ONE PIECE」に登場した、麦わらの一味の最初の海賊船が、超合金ブランドで登場しました。
通常は、碇を船縁に引っかけて航行している方が多かったですね。忘れていました。
キャラベル船と呼ばれるタイプの船で、大きなマストと帆、船尾の三角帆が特徴です。畳んだ状態の帆なども付属し、メリー号の様々な状態を再現できます。
ロープなどは軟質素材で作られ、一本一本丁寧に取り付けて行く作業が必要になります。精密ピンセットでもないと、組み立て自体が非情に大変。
もっともそのおかげで、漠然としか分からなかった帆船の仕組みが、やっと理解できるようになりましたが。
内部も結構細かく再現され、後部デッキは取り外して操舵室の中を見ることができます。この操舵機を左右に動かすと、舵も連動して動きます。
各種交換パーツも豊富で、空島を航海した時の羽や尻尾、船首強化パーツを付けることができます。初回限定で、実際に膨らませて使える「タコバルーン」も付属します。
実は交換パーツは、これだけではありません。
双子岬を航海した時に破損した船首飾りとマスト、ドラム王国で壊れた側面、空島での応急処置など、もうホントに豊富なシチュエーションを再現できるよう、20数種類のパーツが付属します。さすがに、全部撮影するのは諦めました。ロープ差し込み直すの大変なのよ(^^;)。
しかし、そんな中でも、どうしても組み立てなければならない場面があります。
それはもちろん、エニエス・ロビーでの大破したシーン。
このためだけに、わざわざ台座の支えまで専用のものが付いてくるというこだわりよう。
さらに、麦わらの一味全員(当時)と、ココロばあさんたちのフィギュア、そしてそれぞれが乗る小舟が付いてきます。もちろん、冷たい海の底に沈むメリーを見送ってあげる、あのシーンのためにです。
一番大きいフランキーですら2cm強しかないのに、どんな面持ちをしているかも分かるほど、1人1人もの凄く良くできています。
全員オレンジ色なので、無彩色のフィギュアなのかと思ったら。
裏を見てびっくり。
炎に包まれるメリーの照り返しを受けて、みんなもオレンジ色に染まっていた、その表現だったのです。このこだわりが、愛でなくて何でしょう。
「ONE PIECE」は、名シーンが山積みの名作ですが、数あるエピソードの中で最も泣ける話といったら、私はもうダントツに、この「メリー最後の航海」を上げます。
既に限界を超えて航海し続けてきたメリー、修理する手立てはなく、みんなの前で自沈して海に消えていくのですが・・・。
「(もっとみんなを遠くまで運んであげたかった…
ごめんね… ごめんね… ずっと一緒に冒険したかった…)」
と聞こえる声。
「声が… まさかメリー号?」
「ごめんっつーなら!おれ達の方だぞメリー!」
と、我慢していたけど号泣するルフィ。
「(今まで大切にしてくれて どうもありがとう
ぼくは 本当に 幸せだった)」
沈んでいくメリー、そして船の精霊「クラバウターマン」の感謝の言葉は、その場にいた全員に聞こえ、船を愛してくれたものに最後の奇跡を見せるのでした。
うわーん!メリー!(もらい泣き
アレで泣かないヤツは、船になんか乗るんじゃねえ!(何を言ってるんだ
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