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2012年5月

2012/05/26

翼の少女

Asa03563 青空を夢見て。

Asa03567 AGP(アーマー・ガールズ・プロジェクト)、MS少女・ウイングガンダム(EW版)。

「美少女がメカを着る」というコンセプトは、それこそ初代ガンダムの時代からあったものですが。それがこんなに洗練された形で製品化されるのも、武装神姫を始めとする、「新時代のメカニック系少女」たちあってこそでしょうか。

Asa03557 中核を成すのは、雪菜・シュネーラインという女の子。素体自体は、女性のプロポーションを重視していますが、可動域は思いの外広く、ポーズを付けるには十二分でしょう。

Asa03556 くるりんとしたアホ毛が可愛らしく、なかなか魅力的です。
この子に、各種パーツを取り付けていくと・・・。

Asa03566 ウイングガンダム少女のできあがり。
髪飾りが付いた頭部や武器持ち手首だけは丸ごと差し替えですが、残りの各種パーツは、ほとんど雪菜のパーツを外すことなく装着できます。
パーツも、割としっかり装着でき、あまりポロポロ落ちてこないのは嬉しいところ。

Asa03562 ウイング部は、複雑なヒンジと多くの可動箇所によって、かなりダイナミックに動かすことができます。また脚部の装甲は装着したまま展開が可能で、スラスター全開!とか(脳内ドラマで)遊べます。

そしてなんと、ウイング部や各種ハードポイントは、ROBOT魂版のものと互換性があり、例えば翼だけを、ウイングガンダムゼロカスタムの天使の羽と交換!ということもできます。
さっそくやってみよう!

・・・と思って押し入れを探したのですが、こういうときに限って、どこに行っちゃったんだかヒイロの奴は。トホホ。

Asa03442 さて、このAGPシリーズ、実はMS少女が第1弾!・・・ではありません。すでに、IS(インフィニット・ストラトス)に登場した、「ブルーティアーズ × セシリア・オルコット」が発売されています。

Asa03457 こっちも、非情にパワフルでカッコ良いデザインなのですが、残念ながらちょっとパーツが取れやすい傾向にあります。またとにかく、セシリアさんご自慢の髪の毛が邪魔で、ポーズが付けづらかったりしました。

Asa03450 Asa03458 そこで、瞬着でパーツを外れにくくすると同時に、思い切ってセシリアさんの髪の毛にも大改造を加えました。切り離して内部にリボルバージョイントを埋め込み、削った部分はバンダナ(もどき)で誤魔化します。

Asa03454 すると、後頭部の髪の毛がある程度動かせるようになったので、ポーズにさほど干渉しなくなりました。また付随して、髪の毛が当たるたびにぽろぽろ落ちていたパーツの脱落も防げるようになって一石二鳥。

Asa03568 そんな経緯があったものですから、こっちのウイングガンダム子さんも、取れやすいパーツがあるんじゃ・・・と内心心配していたのですが。今のところそんなこともなく、安心して飾っておけています。
まぁ一番の安心材料は、「雪菜の髪はショートヘア」のせいのような気もしないでもないんですが。

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2012/05/19

ダイナミック・チェンジ

Asa03527 若い命が真っ赤に燃えて!

Asa03526 ダイナミックチェンジゲッターロボ
1本の円い筒状パッケージで、3面の透明窓があり、3機のゲットマシンがあたかも発進直前のようにまとめてディスプレイされています。

・・・なお、実は私の買ったものには説明書が入っていませんでした。メーカーさんに連絡したらすぐ送って下さるとのことでしたが(ありがとうございます)、そんなわけで今回、手順や形状に誤りがありましてもご容赦ください。まぁ、なくても大体分かったけどね・・・。

Asa03528 Asa03529 Asa03530 ゲットマシンはいずれも全長数cm、一番長いジャガー号ですら、10cmにも満たない大きさです。全体のフォルムはリアルっぽいそれではなく、いわゆるSD体型にアレンジされています。
ぱっと見は昔、イーグル号からゲッター1に変形するSDタイプの玩具がありましたが、そんな感じかな、という雰囲気でした。

ところが!
この小さなメカたちは、実はとんでもないポテンシャルの凄いアイテムだったのです。
まぁ、とにかく見て下さい。

Asa03531 チェンジ!ゲッター1!
スイッチ・オン!

Asa03545 あれよあれよといううちに、それぞれのゲットマシンが完全変形、ゲッター1になってしまいました。フォルムはずんぐりむっくりですが妙に可愛く、パーツの合いも非常に良いです。

Asa03546 ゲッタートマホークも付属、ある程度はポーズを付けることもできます。またこの「赤」の成型色が、メタリックぽくてとても綺麗。写真ではうまく再現できませんでしたが。

Asa03547 背中から見たところ。ちゃんとゲッターウィングの形になっているところが芸コマです。
って、あれ?何か変なもの見えてるぞ?

Asa03536 そう、このアイテムはここからが本領発揮なのです。
チェンジ!ゲッター2!

Asa03537 何と、全く差し替えパーツなどなしに、ゲッター2にも変形合体してしまいました!
そう、実はこのアイテム、3機のゲットマシンでゲッター1から2、3に完全変形できる、かつての名作=完全変形ゲッターロボの魂を継ぐものだったのです!
アラビックりヤマト糊!

Asa03539 フォルムは凛々しくも可愛らしく、きちんとゲッター2の尖った感じを再現しています。複数のジョイントで機体を接続する仕様のため、合体後もぐらついたりしません。
背部のキャタピラ内部に、ゲッター1の足がちゃんと入ってしまうあたりは感動的。

Asa03543 そして当然、これもできるわけです。
チェンジ!ゲッター3!

Asa03542 耳(?)からいきなり腕が生えていますが、そんなこと気にならないくらいゲッター3らしくなっています。SD体型も、ゲッター3だとあんまり違和感がないですね。

Asa03541 完全変形を行うにあたり、実はこのSD体型が、大きな役割を果たしています。

普通にヒーローロボットの(カッコ良い)体型を考えると、足は腕の2倍程度の長さでないと、どうにも締まりません。しかしゲッターロボの場合、例えばゲッター1の足は3の腕になるので、そのまま普通に変形すると、異常に腕の長い(かつ太い)ゲッター3ができあがります。まぁもともとゲッター3自体の腕は長いですが、それでもバランスは確実におかしくなります。

ところがSD体型だと、足がさほど長くなくても、極端なことを言えば足より腕が短くても、別におかしくありません。ですからゲッター1から3になっても、1の足が短めでカワイイ体型のため、3の腕も妙に長くならず、全体のバランスが取れるのです。

そんなわけでこのアイテムでは、SD体型に割り切ったおかげで、いずれの形態でもさほど違和感を感じさせずに、完全変形を行わせることに成功しています。まさにコロンブスの卵的発想。

Asa03533 私がこの世で一番嫌いな言葉は「余剰パーツ」
二番目は「差し替え変形」です。
その意味ではこれ、この世で一番好感が持てる玩具、と(今のところ)断言して差し支えありません。
完全変形もさることながら、それを全てのフォルムでまとめ上げた、その構想と技術に、心から拍手を送るものです。

あと説明書さえあれば(ボソッ

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2012/05/12

その目でしかと見よ

Asa03496♪ バババン バンバン バババン バンバン

Asa03501 超合金魂GX-61、最強ロボ ダイオージャ
恐れ多くもミト王子ご一行が操る、エドン王国の守護神にしてイプロン星系最強のロボットが、超合金魂になりました。いやー私、これホントに楽しみにしててね。久しぶりに待ちわびた玩具でした。

「最強ロボ ダイオージャ」は、私たちの世代なら誰もが知っている「水戸黄門」の物語をモチーフにしています。が、それもオリジナルの新番組が製作されなくなった今となっては、未来の子供たちには、「ミト王子」の語源から説明しなくてはならないかも知れませんね。

というわけで、私が子供たちに最初に伝えねばならないこと

「フローラ・シノブはメチャクチャ可愛かったんだよ!」(おい

Asa03474 まぁそれはおいといて。
まずはトクガー家王位後継者、エドワード・ミト王子が乗り込むエースレッダー。若武者のようなデザインが、実にキャラクターにマッチしています。
胸部は、エースレッダー専用のものと、ダイオージャへの合体用の2種類があり、好みで差し替えられます。写真はダイオージャ用ですが、これで十分にカッコ良いと思います。

Asa03476 可動域は、普通のロボットとしては十二分です。が、これから起きるであろうエースレッダーの変形システムを知ってる方は
「ええっ?そんなバカな?
 どうして肩アーマーが回るの?どうして首が回るの?」

と驚愕していることでしょう。

だって、エースレッダーの両腕は、全部「肩と体の中に」収納されてしまうし、首は背部からダイオージャの角が被さってしまうので、いずれも普通ならほとんど動くはずがないのです。
にもかかわらずここまでポーズ付けができる、驚異の可動ギミック。もう既にメロメロです。凄いよこの玩具!

Asa03482 続いて、家庭教師と暴走制止担当のスケさんことデューク・スケードが乗り込むアオイダー。腰の銃はホルスターから抜いて、持たせることも出来ます。3機の中で最もスピーディーに戦える、という設定。

Asa03473 アオイダーは、変形の都合もあり、股関節はそれほどダイナミックに動かすことはできませんが、両腕は非常に可動範囲が広く、ポーズを付けて飾っておくには十分です。股関節には、小型ロボ時に関節を保持する専用パーツも付けられます。

Asa03469 最後は、気は優しくて力持ち、カクさんことバロン・カークスが乗るコバルター。どっしりした外見の通りの、格闘戦用ロボです。

Asa03467 力持ち担当は、どうしてもこういう武器を持たされるものなのだなぁ・・・。

Asa03477 そしていよいよ、ダイオージャへの変形合体。
「クロス・トライアングル!」

Asa03479 3機共通で、背部のウィング部はいったん取り外します。
エースレッダーはダイオージャの胸と頭部を構成しますが、何と言っても、両腕を完全にボディの中に畳み込んでしまう変形には唸ります。
腕は、前から見ると >< のような形に折り畳まれ、体内に収納されます。

Asa03480 下半身は、背中に折り曲げてバックパックになります。合体した時の重量配分を考えてか、エースレッダーの部品のほとんどは軽いプラスチック製、変形機構で強度が必要な部分のみ、金属部品が使われています。

Asa03483 続いてアオイダー。ダイオージャの3機の中では、最も複雑な変形をします。
両脚を下に引っ張ると、連動して頭部が引き込まれ・・・。

Asa03484 股関節を回転させて、ダイオージャの両腕と胴体を形成します。両腕を繋ぐ部分は固い金属パーツなので、変形時や可動の不安もありません.
またアオイダーの腰サイドアーマーは、ダイオージャの脇の下のパーツになります。この時、パーツを反転させることによって、外側の色を「アオイダーの青」から「ダイオージャ(エースレッダー)の赤」に変えるあたりも、実に芸が細かい!

Asa03486 最後はコバルター。ボディを真っ二つに割り、ダイオージャの両脚になります。
腰アーマーを移動させて、ダイオージャの脛部分を形成、同時にコバルターの膝部分の関節を隠してしまうというアイデアが秀逸。

Asa03487 また個人的に最も感動したのは、実はこのウィング部分。エースレッダーの翼のみ、いったん取り外して上下左右を入れ替える必要がありますが、それ以外の2機はそのままで全て合体し・・・。

Asa03488 大きな、ダイオージャ用ウィングパーツになります。3種類の翼が違和感なく一つに合わさるのには、もうウットリ。これだけで5分くらい遊んでたもんなー。

Asa03489 そして、変形後のパーツを組み合わせ・・・。

Asa03490 エースレッダーの胸部、中央のマークを反転させると、エドン王国の紋章が現れます。

Asa03491♪ カモン カモン カモン ダイオージャ ♪ !
差し替えパーツがない状態でも、プロポーションはかなり良好です。合体遊びをするのなら、このままでも本当に十分でしょう。

Asa03493 ただ、エースレッダーの下半身が丸ごと背中に回っているので、やっぱり後ろの重心がかかり、少し後ろに倒れやすくなってしまいます。このまま飾っておくのなら、ちょっと注意が要りますね。
またせっかく飾るのなら、付属している「プロポーションアップ用パーツ」を使いましょう。
エースレッダーの下半身は取り外し、肩上部のアーマーと肩、脛、かかとにパーツを取り付けます。
すると・・・。

Asa03494 まさしく、劇中イメージ通りのダイオージャ!が完成。
ああもう、頭の中でずーっと
「♪ 下がれ 下がれ 下がれ 下がりおろう ♪」
が鳴りっぱなし。

Asa03503 武装も充実。
まずはダイオージャ・ビームボウガン。

Asa03508 3機の小型ロボの武器を組み合わせて作る、ダイオージャ・ジャベリン。玩具として、余剰パーツはない方が嬉しいですよね。

Asa03500 そして、電光雷鳴剣とダイオージャ・シールド。
シールドは、胸飾りを取り外したものが変形するという設定で、雷鳴剣を取り出す時の柄を取り付けることもできます。

Asa03498 フェイス部分にも交換パーツがあり、この時代のロボには必須の「叫び顔」が付属します。

Asa03512 さらに今回、いつもの武器の台座にも、驚きの仕掛けがあります。通常は、全てのパーツをセットしておけるこの台座ですが。

Asa03510 武器を外して、台座を畳むと、あらら・・・。

Asa03509 家紋入りの、専用バックパネルのできあがり!
何というゴージャス仕様!つーかこの時、余ったパーツはどうしろと(おい

Asa03511hdr ことギミックに関しては、今までの超合金魂史上、最高峰の細かさ、そして出来映えじゃないでしょうか。ディテールアップパーツを付ければプロポーションも素晴らしいですし、本当に待っていた甲斐がありました。
全てのエドン王国の国民を代表して
「ははぁ~~~っ!」
とひれ伏したい逸品です。

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2012/05/06

「Mon amie」

Asa03306 本日はいつもと趣向が全く異なっていますが、ご容赦下さい。

ゴールデンウィーク、良い天気に恵まれたので、神姫さんたちを連れて撮影に出かけました。桜や緑の山々に、神姫さんたちも満足そうです。

でも春は、出会いと別れの季節でもあります。せっかくなのでちょっとだけ、歌のようなストーリー仕立てに並べてみました。お好きなメロディーでも付けてお楽しみ下さい。
タイトルはフランス語、エルキュール・ポワロがヘイスティングス大尉に呼びかける、あの言葉から引用しています。綴りはたぶん異なりますが・・・。

Asa03294 「Mon amie」

     作詞:わたし
     作曲:あなた

Asa03305 ♪ 途切れた言葉を 繕うように
  2人の間を 花びらが歩く
  バッグに挟んだ 切符を千切って
  風に混ぜても春は止められない

Asa03435 ♪ 今さら涙は 見せないけれど
  見送りに来るのは 怖かった
  せっかく固めた 脆い決心が
  またタンポポの綿毛みたいになりそう

Asa03312 ♪ あなたと生きた同じ時代は
  いつでも私の玉手箱にあるわ
  褪せない水彩画 でもすがらない
  お互いに明日を描くから

Asa03321 ♪ Mon amie、Mon amie、私の半分
  どこに いても 心の半分

Asa03279 ♪ だから 今は せめて餞(はなむけ)に
  とびきりの笑顔を 送りましょう

Asa03288 (間奏)

Asa03329 ♪ 傷跡だらけの 心を誇れる
  おおきな 人になろうと誓ったね

Asa03318 ♪ Mon amie、Mon amie、私の半分
  少し 弱い 心の半分

Asa03283 ♪ 「またね」 違う 路を行くけれど
  それぞれの未来で 会いましょう

                (ロケ地:安曇野)

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2012/05/05

宇宙の戦士

Asa03433_2 初めてこれを読んだ時から、もう何年経ちましたかね。

Asa03427 特撮リボルテック・No.037、機動歩兵
映像として登場したのはほんの数作・・・ダイコンのOPとかまで入れて(笑)・・・にもかかわらず、今の時代に、これが製品化されることの素晴らしさ。この嬉しさをかみしめられるのは、やっぱり私たちの世代(より上)なんでしょうね。

Asa03430 あらゆる条件下で長時間活動し、中の人を守り、かつどんな状況でも使命を全うする。まさに「人が着る戦車」としての存在感、それを十二分に再現しています。

サイズとしては、リボルテックのラインナップの中でもかなり小さい方に入ります。また、両肩は2つの直角軸で構成され、リボルバージョイントは使われていません。

Asa03428 キャノピーはいったん上に持ち上げてから前に倒れる開閉式、中にはパイロットのフィギュア(上半身のみ)も内蔵されています。操作系への接続や効率、清潔面などを考慮して、パイロットはスキンヘッドが基本、「センサー系の切り替えは顎で押す」とかの真面目な設定にも唸ったなぁ。

Asa03431 有名な「卵を掴む」ポーズも、専用の卵付き手首で再現できます。繊細な動きもきちんとこなせるという証明ですね。

さて、せっかくのリボルテックですから、シリーズの他のラインナップと組み合わせて遊んでみましょう。

Asa03437 まずは、適当にでっち上げたエイリアンと対決。雰囲気がさすがに似合ってますね。

Asa03438 背部ロケット砲を、他の重火器に換装。銀色だと違和感ありますが、もう全然気にしない。

Asa03440 「虫どもめ!一泡吹かせてやるぜ!」
対要塞爆弾を接地、という感じ。数体集めて、一個小隊を並べてみたいところ。

Asa03441 ついでに脚部まで換装。中の人の脚がどうなってるのか、考えただけでも恐ろしい。

Asa03432 この商品、実はパッケージのどこにも「宇宙の戦士」という表記はありません。「ハインライン」の文字もありません。「米国のSF小説に登場する強化服」という記載があるのみです。理由は知りませんが。

私たちが衝撃を受けた登場から幾星霜、時は巡り、こうして掌の上で強化服で遊べる時代がやってきました。
うちのマブは、この強化服=パワードスーツの名称が、モビルスーツの由来になったことを知らず、教えてあげたら、心底驚いていました。彼ですら全然知らなかったんですよ。

にもかかわらず、立体物を見た瞬間に
「カッコ良い!」
と叫んで、いろんなポーズを付け、様々な角度から眺めていました。
やっぱり、エポックメイキングなものには、存在の過程や世代を超えて伝えられる力があるのです。もう間違いなく。

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