帝国の重鎮
THM03、ネロス帝国ヨロイ軍団・凱聖クールギン。
REAL ACTION HEROESシリーズと同様の、1/6アクションフィギュアです。
発売は、これももう10年くらい前になるでしょうか。ギャバンなどと同様、押し入れをひっくり返したら出てきました。
それにしても。
「風よ!雲よ!太陽よ!心あらば教えてくれ!
何故、買ったことすら忘れていたのだ!(おい」
戦闘用の鎧を外し、インナースーツを装着することもできます。また、マスクの下の素顔=皇帝ネロス・桐原剛造の頭部も付属します。
クールギンは、ネロス帝国の事実上副官としての立場と同時に、ネロスの影武者としての使命もあったため、素顔を隠すために2重のマスクを被っていました。
本人の本当の顔はとうとう分からずじまいでしたが、最終回にメタルダーと戦ったクールギンはネロス本人でした。そして、本当のクールギンに影武者に徹する意志があったのなら、自分の顔を整形していることも十二分に考えられます。いずれにしても、この付属頭部は「クールギンの正しい素顔」として間違いないでしょう。
余談ですが、クールギンの正体は「古賀竜夫」(メタルダーのモデルとなった、戦死した古賀博士の息子)という説もありました。
ネロスに代わって帝国を支配していこうとする野望も企画にはあったようで、それらが実現していたら、さらに深いドラマになっただろうなぁ・・・と今更ながらに思ったり。
せっせくなので、同社のメタルダーも一緒に撮影。
造形も彩色も非常に綺麗、スーツも手足が布製なので、かなり柔軟なポーズが取れます。
人の心を学び、自らを諫める自省回路が積まれた赤い右半身。
経験した心を元に、戦う力を上げていける戦闘回路の左半身。
メタルダーは、右と左から見た印象が全く異なる、素晴らしいデザインだと思います。
対するクールギンは、人間でありながら、ロボットのメタルダーを圧倒する剣技を持ち、さらに騎士道的な戦い方や部下への思いやりなど、ネロスに「お前は我が帝国の重鎮」と呼ばせるだけの存在感を放っていました。
また余談ですが、最初に本放送でそのネロスの台詞を聞いた時
「ジュウチン?って何?」
と無学ぶりを発揮した私。もう○歳だったというのに、あの時生まれて初めて知ったよ、そんな言葉(笑)。
まぁそれはおいといて。
「超人機メタルダー」は、番組放送開始と同時に、私たち特撮ファンの心を鷲掴みにしました。
「何だこれ!スゲー!おもしれー!」
と同時に、おそらくほぼみんな、イヤな予感に囚われました。
「でも多分、じきに打ち切りか、テコ入れが始まる!」
その私たちの予想は、悲しいことに見事的中してしまうわけですが。
そりゃぁね、いい年だった私ですら知らないような言い回しが出てくる番組、子供が付いてくるのが大変なのは、火を見るよりも明らかです。
それでも、今もまだいろいろ鮮明に覚えているということは、それだけ衝撃的だったということなのでしょう。「凱聖」「豪将」「暴魂」・・・敵もみんな、魅力的だったですからね。
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コメント
> トップガンダーとの友情
カッコ良かったですよね、トップガンダーも。ネロス皇帝陛下は、トップガンダーをゴルゴ13をモデルとして設計したそうですが、
・・・マンガ読んでたんかい、皇帝!(^^;)
> 放送開始当初こそ話題になりましたが、次第に誰も話題にしないようになってしまったな…。
気持ちは十二分に分かります。大好きだったんですけどねぇ。ううう。
> 左右非対称のメカメカしいデザイン
色も鮮烈ですが、左右で全く細部が異なるので、表情も異なって見えるのがまた凄いですよね。
> 私もこの2体持ってます。しかも未開封(笑)
おおー素晴らしい!私も、トップガンダーも持っています。今回出てこなかったけど。
バルスキーもでていたような気がしたんですが、どうだったっけな。
> 「交響組曲」
重厚で良い曲が多い、素晴らしいCDでしたね。ストリングスもブラスも、響きが一味違って。
> 戦時中に作られた設定でなかったか?
そこがねー。何でやねん!とツッコみたくなるところNO.1です。世界が原爆の開発競争をしていた時代に、地球を吹っ飛ばせるエネルギーを搭載している人型ロボって、おい!と。
ただ、おそらく古賀博士は、重力制御エネルギーの開発中にその副産物として、偶然にも時空間を超えて、未来の技術を得ることができるようになったんですよ。でなきゃ、戦時中に作られたロボットが、「SUZUKI」のロゴが入った車に乗っているわけがありません(笑)
> 「僕はなぜ生まれてきたんだ」と衝撃の問いかけに始まり、「生まれてきてよかった」と、帰結する
途中いろいろあったけど、最後は当初の重厚な路線に戻って、ちゃんとメタルダーの物語に決着を付けてくれたのは良かったですよね。
> ドキッ!ネロスだらけの運動会 爆死もあるよ
あれはあれで大好きな話ですが(笑)
投稿: 腰原仁志 | 2012/02/18 01:14
クールギン、ネロス帝国の中でも屈指の手練れでした。
メタルダーは自分のメタルヒーローシリーズの原風景です。
トップガンダーとの友情には目頭が熱くなりました。
名作、ですね。
投稿: みんち。 | 2012/02/13 18:09
>「でも多分、じきに打ち切りか、テコ入れが始まる!」
当時小学生でした。放送開始当初こそ話題になりましたが、次第に誰も話題にしないようになってしまったな…。
投稿: tale | 2012/02/13 14:01
ボクにとってのメタルヒーロー入門作品でした。
当時保育園だったのでぶっちゃけ内容は殆ど覚えてないのですが、メタルダーの左右非対称のメカメカしいデザインは印象的でした。
この当時はキカイダーを知らなかったので余計に。
保育園の帰りに親に食玩をねだってたのを思い出します。
なつかしい・・・
投稿: Zuubo | 2012/02/11 21:26
私もこの2体持ってます。しかも未開封(笑)
確か、トップガンダーもあったはず。
本放送時、高校生でしたが、めちゃくちゃはまりました。音楽も良かった。当時CDが出始めで、「交響組曲」は何度も繰り返して聞きましたね。
ささきいさおのOPテーマも思い出深い。作詞ジェームス三木ってのが、あのころの世相を反映してますね。
「魚雷アグミス対海軍少尉メタルダー」ってサブタイトルもすごいですが、確か古賀竜夫の形見の海軍の短剣で止めをさすんでしたっけ。
久しぶりに再見したい作品ですね。
私も引っ張り出してこようかな。
ちなみに私は戦闘ロボット軍団長・凱聖バルスキーのデザインが好きでした。
メタルダー。早すぎる作品でした。
投稿: 光明寺雅人 | 2012/02/11 18:45
メタルダーは本人のデザインは素晴らしいのですが周囲の設定がきっつい。戦時中に作られた設定でなかったか?
色々無茶な所に気がつくとホントきつい。キカイダーだって日本語駄洒落の「機械だー!」なのにメタルは・・・
ネロス帝国はなかなか好みの設定みたいでしたが、テコ入れなどあり物語としては半端な作品になってしまった気がします。テコ入れせずそのまま展開すれば・・・それはそれでどーなってたか分かりませんが。
メタルダーもデザインそのままに設定を整理したマンガか小説のリメイク版を見てみたいです。それこそ四文字熟語だらけのでも。
半端に鎧が脱げるフィギュアもあった筈ですがああいうのも魅力のある作品でした。
スカパーで見たら主役の演技もきつかった。ロボっぽいといえばロボっぽかったけどね。
投稿: ズッツトン | 2012/02/11 17:12
一瞬、クールギンのフィギュアが新たに出たのかと思って驚きました。
今見てもまったく遜色ないデザインですよね。
ここ最近の特撮ならヒーロー側にいてもおかしくないくらい洗練されていてかっこいいと思います。
「僕はなぜ生まれてきたんだ」と衝撃の問いかけに始まり、「生まれてきてよかった」と、帰結する、まさにアルジャーノンのような物語で大好きです。
これだけうまく終われば、ドキッ!ネロスだらけの運動会 爆死もあるよ をやったって許せるってもんですよね♪
投稿: 猫丸公園 | 2012/02/11 16:40