不死身の宙だ!
♪ 今に見ていろ 邪魔大王国 全滅だ! ♪
・・・敵ボスだけならいざ知らず、国を丸ごと滅ぼすぞ、という意気込みの主題歌って。
今では到底考えられません。
BRAVE合金NO.35、鋼鉄ジーグ。
かつて一世を風靡したマグネモ玩具が、現代風のリファインによって蘇りました。
全身のかなりの部分がダイキャスト製、マグネット関節による合体が行え、ずっしりした手応えが非常に嬉しいです。
番組放映当時、70年代の玩具は、胸や腰、腿と膝は一体のパーツになっており、劇中のようにバラバラにすることは出来ませんでした。しかしこのBRAVE合金では、可能な限りボディがバラバラになり、また磁石で自在に合体できるようになっています。
カチカチと合体させられる感触は本当に気持ちよく、当時の玩具が大ヒットしたのも良く分かります。なんか、くっつけたり外したりしてるだけで、脳からα波が出てるような気がして(帰ってこい
頭部の造形などもシャープ、雰囲気が非常に良く出ています。ジーグは「細くて長い目」なのも斬新でしたね。
肩や肘も磁石関節なのですが、単にマグネットと鉄球でくっついているだけではなく、いろんな工夫がされています。肩は引き出し関節の上に、接合部にはラチェットのような凸凹があり、腕を振り上げてもキッチリポーズを維持できるようになっています。
また肘は、鉄球部の上に関節があり、肘関節としては120度以上曲げることが出来ます。だから、スピンストーム発射ポーズもバッチリ。
・・・しかし、手首だけはちょっと残念仕様。
スプリングでパンチ部分を発射できるようになっているのですが、この保持力が今ひとつで、もう、ちょっと触っただけでパンチが飛んで行ってしまうのです。それこそ
♪ 腕が飛び出す ババンバン ♪
今日だけで何回、机の下にパンチを探しに潜ったことか。ここは本当に残念、勿体ないお化けが出そうです。
そのパンチですが、腕ごと差し替えることで、ナックルボンバー発射ポーズも取れます。この腕は左右独立している上に、肘もある程度動かせ、保持力も十分という優れもの。
ただ普通のパンチを差し込むことは出来ないので、せっかくの可動域も宝の持ち腐れ、うーん、ここも勿体ない。
下半身は、膝もマグネット関節なのですが、こちらも鉄球の上に可動軸があるので、100度程度は曲げることが出来ます。
足首は、つま先まで動かすことが出来る上に、足の裏にはラバーが貼ってあり、滑らずにポーズ付けができるよう配慮されています。
・・・ただ(今回コレばっかりだな)、股関節はただの鉄球と磁石での接合なので、広い可動範囲とは裏腹に、ポーズの保持力はかなり弱いです。マグネモ系ロボの弱点でもありますが、ここももうちょっと何とか出来たような。またしても、本当に勿体ない。
しかし、マグネモの楽しさは失われていません。各種換装パーツを付け替えていると、またワクワク感が蘇ってきます。
まずはジーグを代表する万能兵器、マッハドリル。赤いメッキが綺麗です。
攻防一体の巨大な盾、ジーグバックラー。重くて良く取れます(^^;)。
両腕を換装する、ジーグバズーカ。
「手持ち武器」じゃないところがジーグらしいデスね。
そして、最強の追加装備・パーンサロイド。
AIを搭載されたサポートメカで、ジーグの上半身(腿から上)と合体し・・・。
ケンタウロス形態となります。このまま飛行も可能、両腕の武装も使えます。
劇中の登場頻度も多かったですが、半人半馬形態の主役メカって、凄いセンスだなぁ。ロボットアニメ黎明期の作品なのに。
そして、このBRAVE合金版の最大の特徴は、この「宙(ひろし)のフィギュア」。前期版と後期版の2種類が付属します。
主人公・司馬宙はサイボーグで、体を丸めてくるくると回ると、鋼鉄ジーグの頭部に変身します。さすがに今まで、それを再現した玩具はありませんでした(当たり前だ
ところが!
この宙のフィギュアの後ろには、何だかどこかで見たような「ガワ」が付属します。
宙の下半身は、両腕に接続されていて、ボディから取り外すと腕にくっついてきます。サイボーグだから、体が真っ二つになっても大丈夫(ええっ
そうして体を丸めて、膝を抱えさせると・・・。
ジーグの頭部に変身だ!
分割線は見えますが、先述の変形しない頭部と比べても、さほど造形に遜色はありません。
雰囲気はバッチリ、各所のこだわりや工夫は思わず唸るものがあります。何より、宙がジーグの頭部に変形するなんて玩具は空前絶後、もう2度と出ない(誰もやろうと思わない)かも知れません。
それだけに、手首や股関節の仕様は残念、もう少し詰めがキッチリしていれば!と思うのでした。
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