立て!ダルタニアス
超合金魂GX-59、未来ロボ・ダルタニアス。
「世界の超合金」と誉れも高い黄金の獅子が、30数年の時を経て、再び未来を目指して立ち上がりました。
ダルタニアスは、アトラウス・ベラリオス・ガンパーの3体から成り、それぞれが人型ロボ、サイボーグライオン、重戦闘機と、全く違ったタイプで構成されています。様々な攻撃スタイルをとることができるため、運用の幅という点からしても、非常に有効な兵器と言えるでしょう。
まぁそんな小難しい話より、とにもかくにも
「胸ライオン!」
これに尽きます。胸にライオンの顔が付いた、このインパクトは絶大で、ある意味ヒーローロボットの原点にして到達点、でもあります(断言)。
大きな箱を開けると、パッケージの中には、お約束の内蓋付き。この味わいがたまらんのですよー。
まずはミライマン・アトラウス。
ダルタニアスの頭部と腕を形成する戦闘ロボ、主人公・盾剣人が乗り込みます。
頭部には、コクピットを兼ねる小型戦闘機・デルファイターが合体します。デルファイターの変形は今見ても複雑で、当時のDX超合金ではもちろん変形などせず、2種類の形態のものがただくっつくだけでした。
しかしさすがは魂版、デルファイターの前後は1cm程度の大きさしかないのに、ちゃんと完全変形します。
脚部カバーが変形するアトラウスの主力武器、ハンドスライサーを持たせることもできます。可動範囲は(変形の都合もあり)それほど広くありませんが、ポーズを付けて遊ぶには十分です。
ハンドスライサーは、組み合わせてブーメランカッターにすることも可能。
また、印象的なトゲトゲ武器・シュレッダーパンチは、腕の飾りを取り外して付け替えます。この飾りがまたえらく小さいのに、きちんと1個1個成型されていて、嬉しいやらなくしそうで怖いやら。
続いて、ミライオン・ベラリオス。
自らの意志を持つサイボーグライオンで、かつては地球のライオンだった(!)そうです。
背中には、中性子ミサイル砲をセットすることもできます。DX超合金だと、このミサイルは背中に収納できたのですが、魂版ではそれは省略されています。
最後はミライマシーン・ガンパー。柊弾児が乗り込む支援戦闘機です。
当時の玩具も出来は良かったのですが、魂版では、翼が2段階に開くようになっており、より広い面積の水平翼を形成しています。
機体後部には、ダルタニアスの両腕を収納可能。かなり大きな拳ですが、きちんと機体内にセットできます。
垂直尾翼部分は可動式の腕になり、差し替えなしでマジックハンドが展開します。こういう細かなギミックが、遊びの幅を広げてくれたんですよね。
機体下部からはグリップが取り出せ、劇中では、飛べないアトラウスを運搬することがよく見られました。本当は、グライダーを背負うようにアトラウスの体が水平になるのが飛行形態なのですが、さすがにその状態で撮影するのはムリでした。
さあ、それではいよいよ合体に入りましょう。
まずはアトラウスの変形。脚裏のカバーパーツを取り外す必要があります。
変形過程は、劇中、そしてDX超合金版とは少々異なり、両肩を後ろに開いてから脚を畳むようになっています。
しかし合体前の形態は、超合金版とほとんど同じになります。この後足首も畳んで、合体準備完了。
続いてベラリオス。
こちらも新たな解釈がされていて、ダルタニアスの腰(黒いアーマー)は、ベラリオスの腰がそのままなるのではなく、体内からアーマーパーツが展開して形成するようになっています。
前足が軸ごと背中に畳まれるので、ボディの幅も縮まり、プロポーションも見栄えも良くなっています。
最後はガンパー。
機首と翼を収納して、腕を取り出せば完了です。
なお垂直尾翼は取り外していますが、DX超合金では、尾翼はそのまま合体後も付いたままでした。今回はアニメ版に準拠するために外していますが、取らなくても全く問題はありません。
3機が合体した後に、アトラウスの角を開いていきます。
この角の展開は、DX超合金では再現されていなかった部分なので、非常に感動。ここを楽しむだけで、買った甲斐があったというものです。
全てのパーツをはめ込んだら・・・。
DX超合金も、当時としては素晴らしいアイテムでしたし、玩具としての楽しさは全くひけをとりませんが、さすがに時代を感じます。
これが「未来に生きる」ことなんだなぁ。
ダルタニアスは、その変形機構上、頭部と肩がアトラウスのそれと全く同じなので、合体後に頭と肩が小さく見えてしまう・・・もしくは、アトラウスのそれがかなり大きく思えてしまう・・・という特徴があります。
それを何とかしたいと、ダイヤブロックで別解釈の完全変形版を作った人もいましたが。
超合金魂版では、ディテールアップ用に一回り大きめの頭部と肩パーツが付属し、差し替えたりはめ込んだりして、プロポーションをアニメ版に限りなく近づける事も可能です。
変形を満喫したい時はそのままで、ダルタニアスに迫力あるポーズを付けたい時は交換パーツで、自分の好きなように楽しめばいいのでしょう。
と言うわけで今度は、ガシガシポーズを付ける方へ以降。
まずはいかにも70年代な感じの武器、ジャイロスピンナー。迫力満点、問答無用な武装です。
両腰のアーマー(バルジ)を変形させる基本武装、トランセイバーとトランシールド。DX超合金では、アトラウスの武器になってたような気が。
砲撃武器・ライサンダーは、両腕で構えられるどころか、左グリップを引くと、連動して弓部分がスライドするという凝りよう。
そして必殺の火炎剣。
ベラリオスの口から吐く高熱火炎の中から生成され、最強時には全長2kmにもなるという超絶剣です。
両腕で保持し、大きく振りかぶることもできます。
「火炎十文字斬り!」
胸ライオンとか必殺剣とか、ダルタニアスはまさに「スーパーロボットの礎」ですね。今見ても十二分にハッタリの効いたデザインもそうですが、意外と柔軟な運用ができるチーム構成にも驚きです。
しかし個人的に一番好きだったのは、銀河帝国・エリオスの後継者であると教えられながら、全然そっちに興味がなくって仲間のためだけに戦う、剣人の生き方だったりします。
犬が西向きゃ尾は東。男意気だよ江戸っ子だい、ってね。
:追記
冒頭2枚目の写真に、イメージングスクエアの「HDR変換」をかけてみました。 おお!何だか良い感じ!
あの時代のロボには、こういう画風が似合いますね。
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コメント
> 旧ダルタニアス
細かい部品は、亡くなったおばあちゃんが保管してくれていました(謝
脚のメッキとかさすがに剥げ始めていますし、アトラウスの腰もへたりそうですが、それでも良い玩具でしたねぇ。
> オマケのイメージングスクエア
何気なくやってみたのですが、HDR変換というのは、こういう金属的な艶がものを撮影した写真に対しては、絶妙な威力を発揮するようですね。ベラリオスの顔とか、自分で言うのも何ですが、まるで塗ったかのような仕上がり。恐るべき技術の革新よ・・・。
投稿: 腰原仁志 | 2011/05/03 20:12
ダルタニアス!アニメ自体は放映されてない地域に住んでいたため、
親戚の家や友達の家に行ったとき、偶然見ることが出来る作品でした(^m^;)
当然おもちゃも友達の家で飾ってるのを見るだけだったというw
スタジハーフアイの完全変形ゲッターロボを見たときに受けた、
「何が何でも変形させてやるでえ」という意思を、ミライオンからの
ダルタニアスの腰変形に感じますなあ。
しかし、何より驚いたのはオマケのイメージングスクエア画像。
すでに絵師世界では、Pixivの物凄い天才絵師レベルでないと
数年後にはプロとしてはやってけなさそうな感覚が漂ってますが、
「技術による人の淘汰」の瞬間を見てしまったような・・・(滝汗)(=д-)シャレニナラン…
投稿: バウンゼル | 2011/05/01 05:31
わしも、昔のDX超合金持っていました。だけど、アトラウスの足がちぎれ、肩が折れ合体不能に・・・、ベラリウスのメッキがはがれホワイトライオンになり、そして、3体とも行方不明という末路をたどった切ない思い出があります。
それだけに腰原さんの保有状態のよさには度肝を抜かれました!
投稿: う | 2011/04/30 23:17
ううむ、かっこよすぎて鼻血が…w
胸にライオン、ライオンの口から火が出て火炎剣…大好きなエクスカイザーの原典がここにあったとは…
因みに…やっぱりスーパーロボットは合体ですよね!燃
投稿: みんち。 | 2011/04/30 18:23
ひさかたぶりです!
しかし技術の進歩ってすごいですねぇ。プロポーション破綻していませんから。
(合体ものの玩具は必ずと言っていいほどアンバランスなものが多かったですが)
それより驚いたのが二点。
1,当時のダルタニアスをお持ちだったとは!
(今に始まった訳ではないですけど(笑))
腰原さんの保管能力にはただただ脱帽。
2,ダイヤブロックで作られていたとは!
(今に始まった訳ではないですけど(笑))
腰原さんの創造能力にはにはただただ脱帽。
>イメーイングスクエア
・・・・・箱絵師さんの仕事がなくなっちゃうなぁ
と、一番始めに思っちゃいましたw
投稿: 海♪ | 2011/04/30 08:03
なんという重厚さ。一枚目につづき二枚目などもCGかと見紛ういました。
ダルタ~ニアス!
いやー技術の進歩は凄いですねぇ。あの無茶な変形合体がここまで再現できるとは(頭の大きさはともかく肩はさすがに小さすぎるけど)。まあ次?のゴッドシグマも同じようなもんですが。あれも実に絶妙なバランスで凄いです。
ベラリオス、確か昔の恋人の雌ライオンのサイボーグが出る話がありましたね。よくは覚えてないんだけど、敵方で闘わされたとか。マジンガーZのミネルヴァXの話のようでした。
地球がほぼ占領されながら明るくふてぶてしくも生き抜く江戸っ子たちの話だったのに、途中からクローンとか偽王子とかいろいろハードな面が出てきたのも凄い物語でした。
数ヶ月前に二話ほど見たのですが、ガンパーに乗るクールな弾児がまっとうな推察力を持ち、言葉にしなくとも仲間思いなのがよかったなー。当時のこの手のアニメって思いの外シナリオがよいです。昔の特撮ものは「なんでそーなる」という飛ばし展開が多いのに、アニメでは案外まっとうな展開があるのは何故だろう(笑)
投稿: やずみ | 2011/04/29 21:53