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2010/12/18

好きなんだ 強いんだ

Asx09472 大空、海原、地の底までも!

Asx09461 BRAVE合金34・バラタック
「超人戦隊バラタック」に登場した、地球を守るバラタック・シークレットの主力メカで、超能力を持つ5人の戦士によって遠隔操作されます。
そのデザインは非常に個性的、格好良いのかどうか理解に苦しむ頭部など、もう「独特」としか言いようがありません。

Asx09462 映像では、鋼鉄ジーグガ・キーンの流れを汲む、マグネットジョイントで組み立てられており、当然この玩具でもそれが再現されています。ボディには肩・足・首だけでなく、おへそと脇腹にもジョイントが設けられています。脚部にも小型マグネットが内蔵されており、それらが気持ちよくガチャガチャと合体します。
ただ、この脚部のマグネットがまたくせ者なのですが、それはまた後述。

Asx09456 バラタックは、状況に応じて様々な武装パーツを使い分ける「パーツ・チェンジ」が特徴ですが、それらもほぼ全て再現。マグネットジョイントと鉄球で、片っ端から組み替えられます。まずは、カッターブーメランとナイファー。

Asx09455 ゴッツラーアームとレーザー砲。
トゲトゲの実を覆う花弁のようなゴッツラーアームは、間にワイヤーを挟むことで、発射状態も再現できます。

Asx09457 ターボ速射ミサイルと、パケットフィンガー。速射ミサイルの先端は取り外せ、さらに別の武器と交換も可能です。

Asx09458 脇腹のジョイントを使用する、巨大なクランカーハッグ。
バラタックは遠隔操縦なので、例え相打ちになってもダメージがパイロットには関係ないとはいえ・・・。昔のロボットアニメって、どうしてこういう「死なばもろとも」系の武器が多いですかね(^^;)。

Asx09454 そして最もメジャーな、ヤリアームとツイストアーム。右腕は

「・・・ヤリ? ドリルじゃないの?」

と思うのが普通ですが、何故か正式名称は「ヤリ」。公式企画『東映ロボットガールズ』でもネタにされるほど、謎の武器でした。どう見たってドリルなのに・・・。

Asx09451 バラタック・シークレットの乗り込む、トロッター・1~5号機。
ヒンジやジョイントがやたら細かく、折れそうで心配なのはいつものこと(おい

Asx09448 5機が合体した、バラタックを遠隔コントロールする司令機・ペンタゴラス。写真では全機合体していますが、劇中通り、1号と2~3号、4~5号など、自由な組み合わせでの合体も可能です。でもジョイントがやたら細かく(略

Asx09464 バラタックのもう一つの特徴、タイプチェンジは、戦場に応じて武装だけでなく、形態そのものを変えてしまう機能です。通常の戦闘タイプ(レッド)以外に空中・水中・地上タイプが存在し、それぞれ、ブルー・グリーン・ブラックバラタックと呼ばれます。
劇中では、ボディと頭部のみを残して残りのパーツが交換され、その際にボディの色も、それぞれのカラーに変更していました。超能力でもない限りその再現は無理なので、このアイテムでは、交換用ボディーパーツが付属します。

Asx09466 まずはブルーバラタック。機首を上げた状態にすることができます。
この機首、マグネジョイントと鉄球の間に隙間があり、結構ぐらぐらするのが残念。

Asc09473 続いてグリーンバラタック。機首と尾部から、カッターが展開します。
グリーンは深海用ですが、肝心のペンタゴラスが深海までは潜れないため、エスパー能力が届かずにコントロール不能になる、という弱点がありました。なんか本末転倒のような・・・。

Asx09469 最後はブラックバラタック。最も使用頻度が高く、当然ながら
「チェンジ!ブラック・バラタック!」
というセリフが、一番印象に残っています。

Asx09471 ブラックバラタックは、ボディを起こして、よりロボットらしい形態にすることが可能です。この形態もよく使ったなぁ。
しかし、ここまで形が変わってしまうんだったら、最初から4機、別のロボを作った方が早いんじゃ(禁句

Asx09475しかし 何しろマグネですから、組み替えも結構楽しめます。
写真はもちろんオリジナルではないのですが、バラタックの頭部がないだけで、なんか普通にカッコ良く見えます(^^;)。

Asx09467 ブルーバラタックも、立たせれば何だかラブリー。もちろん原典には登場しませんが。

Asx09453 こうして、マグネットの楽しさを前面に出しているこのバラタックですが。
それゆえに、難点も存在します。
膝までが(律儀に)鉄球とマグネットでくっついているため、そのまま自立するのはほぼ不可能な、くにゃんくにゃんロボになってしまっているのです。いや私、こんな足腰の弱いロボ、初めて見たよ(笑)。
写真では、他の商品のスタンドで後ろから支えているので立てていますが、この仕様だけは残念。自立ができないのなら、せめて専用スタンドくらい付けて欲しかったなぁ。

とはいえ、このアニメを見てから幾星霜。
敵はデタラメなのに味方は大まじめ、主役はまさかの補助要員で、バラタックを操縦するのは主人公ではない、というすっ飛びぶり。
オマケに最終回のタイトルは「もう終わりでーす」と来たもんです。

そんなアニメが放映終了して、30数年も経過してから、そのロボットの完全新作玩具で遊べる日が来ようとは・・・。
日本って、凄い国だよねぇ。いや誉めてますよ?

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コメント

> タカラSFランド

あったあった!確か私も買ったはず。懐かしいなぁ。

> SEEDのディスティニーの先どりのような設定

たぶん、そんな凄い設定ではなく、分かりやすいから色を変えよう、そのくらいの発想だと思います(笑)。

アニメは、今見るといろいろひっくり返ることが多いので笑えるでしょう。確かに、見続けるのはキビシイかも知れません(^^;)。

> もらいもの玩具の中にバラタックが

それは素晴らしい!きっとそれが、今に繋がる刷り込みになっていたのですよ(おい

> ヤリとツイストアーム以外は、なんか、こう・・・otz

あああ禁句をハッキリと・・・(笑)
正直どれも似たような武器、というか切断系ばっかりあってどうするんだ、あと死なばもろとも系。

> 昔の玩具は、磁石が強力で立たせるのも楽だった記憶があります。

そうなんですね。これは磁力もあまり強くないのですが、とにかく関節構造がヘンだと思います。もうちょい摩擦係数を上げてやらないと、そりゃコケるだろう、という設計なので・・・。

> ブルー・グリーン・ブラックにいたっては、特攻が必殺技ってのも特徴的なんですよね。

そういや全部そうでしたね。みんな突っ込むか、すれ違いざまにカッターで切るか。貴重な頭部とボディを壊したらどうするんだ。だったら最初から4機作っておけば(また禁句

> 今でも、マックの声が聞こえてきますねぇ~

水島さんの声は、張りがあって透明感があって、よかったですよね。最初テレマガだかなんだかで見たときは、マックが主人公だとばかり思っていました。思い切った髪型だし、中央にいるし。まさかあの立ち位置で、主人公じゃないとは・・・。

投稿: 腰原仁志 | 2010/12/25 04:48

>昔のロボットアニメって、どうしてこういう「死なばもろとも」系の武器が多いですかね(^^;)。

実際、バラタックが遠距離攻撃でとどめをさす事が少なく、更にブルー・グリーン・ブラックにいたっては、特攻が必殺技ってのも特徴的なんですよね。
でも、思い返せばジーグにはジーグ・ブリーカーにマッハドリル、ガ・キーンにはショルダー・クラッシュに大車輪アタック…マグネロボ=特攻大好きという事なのでしょうかね

子供の頃に欲しかった玩具でした。
赤バラタックは持っていたはずなんですけど、他の色はそれぞれで別売りでしたから、親からすれば同じ物に見えたんでしょうね。


今でも、マックの声が聞こえてきますねぇ~

 バラタック・ゴー!(湖からザバーン!)
 テレ・インジェクト!(ペンタゴラス、鎌首状態)
 エスパー・ジェクター!(超能力ごっくん)
 バラタック・カモン!(がきょーんと動き出す)

全部、水島裕さんの掛け声ですけど、中でも「エスパー・ジェクター」の微妙な溜め方がしびれます。
ゴッドマーズでタケルが「ガイヤー!」と叫んだ、あの溜め具合のルーツがここにあるんですよ!何度聞いても良いですな~。

らんらららら~ら~ら~♪ららら~んらら~ら~ら~♪

投稿: ふたつじ | 2010/12/24 00:17

ば、バラタックのこんな豪華な仕様の玩具が、
今発売されようとは・・・・・・Σ ゜゜( д )マサカ!?

かつて親戚か誰かからのもらいもの玩具の中にバラタックがいて、
幼い私はデザインに疑問を感じることも無く(苦笑)遊びたおしたものです。
番組自体は見ておらず、色々な雑誌で内容を知りました。
「ジーグから方向性違いすぎね?」と思いつつw

劇中のギミックを凄まじく再現出来る見事な玩具・・・でも、
やはり微妙な空気が漂いますな・・・(^A^;)
ヤリとツイストアーム以外は、なんか、こう・・・otz

昔の玩具は、磁石が強力で立たせるのも楽だった記憶があります。
磁石やスプリングが昔のより弱くなったのは、子供に
配慮した結果だと思っていたんですが、ブレイブ合金は
大人が対象のはず。
ううむ、なぜなんだろう・・・?

投稿: バウンゼル | 2010/12/19 03:28

こんにちわ。
うわー♪これすっごーい!!
昔手に入れたタカラSFランドだったかな?そんなカタログ本で、各形態で色が違う本体が付属しているのは知ってましたが、玩具オリジナルでなくて、劇中再現だったのですね、SEEDのディスティニーの先どりのような設定だったとは。知らんかった。
アニメと、玩具の存在は知ってましたが、内容がまったく未知だったので、色々知る事が出来て嬉しいです。

しかし、最終回が「もう終わりでーす」か、スカパーで再放送しないかなー、見続ける事はキツイかもですが。

投稿: ズッツトン | 2010/12/18 14:06

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