運命のガイアメモリ

メモリは持つ者と惹かれ合う・・・。

Ｔ２メモリ・ジョーカー。
雑誌・フィギュア王プレミアムシリーズ、「ライダーグッズコレクション2010・仮面ライダーＷ」の限定付録です。
映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』では、今までのガイアメモリを遙かに凌ぐ強さを持つ、第２世代のメモリとして登場しました。使うのはもちろん、左翔太郎。既存の金と銀の端子ではなく、青い端子の仕様となっているのが特徴です。

玩具としては、単にジョーカーの音声を発するだけでなく、第２世代メモリ26種類全ての音声を（これ１個に！）収録している豪華版。ボタンを押すごとに、叫ぶメモリの音が変わります。

「ジョーカー！」「アクセル！」「バード！」「サイクロン！」
「ダミー！」「エターナル！」「ファング！」「ジーン！」
「ヒート！」「アイスエイジ！」「キー！」「ルナ！」
「メタル！」「ナスカ！」「オーシャン！」「パペティア－！」
「クイーン！」「ロケット！」「スカル！」「トリガー！」
「ユニコーン！」「ヴァイオレンス！」「ウェザー！」「エクストリーム！」
「イエスタディ！」「ゾーン！」

既発売のＤＸメモリや、ドーパントメモリに収録されている音もありますが、オーシャン、クイーン、ロケットなど新録の音声も多く、単品なのに贅沢な仕様のアイテムです。

雑誌「フィギュア王」NO.151には、このジョーカーメモリに貼れる25種類のシールが付属し、好きなメモリに貼り替えられるようになっています。そう言われても、そう簡単に貼り替える決断などできません。ジョーカー自体、素晴らしく格好いいしね。

ところが先日、食い入るように25種類のシールを見ていたマブが言いました。
「じゃぁさ、作っちゃおうよ、Ｔ２メモリ」
「え？全部？」
「うん」

というわけで・・・。

やっちゃいましたよ私たちは。Ｔ２メモリ、全26種類、ハードケース付きです。

でも、笑えるほどお金がかかっていません。
メモリは全部、ダブったガシャポン版と食玩版ですし、ケースはただのリサイクル品ですから・・・。

まずは私の仕事。
家に転がっていた、アルミケースを引っ張り出しました。
劇場版だと、縦に７個、横に４列の並びになっていたので（だから２個分余る）、そうやって並べるためには、40cm×30cm程度の内径が必要です。

続いて、上げ底とメモリの仕切りを作ります。
底はポケットティッシュを敷き詰め、その上に切り出した段ボールを載せます。
余っていたゴム板で内蓋を作り、仕切りを貼っていきます。仕切りといっても、ただの隙間テープ。ここまでの費用は、ガシャポン３回分くらいです。

続いてはマブの仕事。
余っているガシャポンを選別し、劇場版のパンフレットと見比べながら、似た色のメモリを探し出します。

その後、二人で手分けをしながら、メモリの端子部分以外にマスキングをしました。24本全部に。（ジョーカーとエターナルは、最初からＴ２仕様）
私は正直どうでも良かったのですが、マブが「Ｔ２メモリなんだから、全部端子を青く塗らなきゃやだ」と言いだしたので、マスキングテープを切ってやりました。

こういう時、同じ趣味を持つ子供がいると非常に楽。・・・というか、一人でこんな作業やってたら、数本で放り出したと思います。
後はスプレーを噴いて、乾いたら件のシールを貼って・・・。

Ｔ２メモリのできあがり。
写真は左から、アクセル、バード、サイクロン、ダミー。
既存のガシャポンがあるもの以外は、色が似ているからというだけでチョイスされた偽物。中の基盤なんか替えていないので、もちろん音声はデタラメです。
ダミーを押すと「俺、参上！」と叫びます(笑)。

エターナル、ファング、ジーン、ヒート。
この中では、ジーンのみ偽メモリです。

アイスエイジ、キー、ジョーカー、ルナ。
ガイアメモリのエンブレムデザインは、どれも秀逸ですね。

メタル、ナスカ、オーシャン、パペティア－。
ナスカはガシャポンにも音声を発するものがありますが、それはダブらなかったので、キンタロスメモリを流用しています。
「泣けるで！」
『な』しか合っていません。

クイーン、ロケット、スカル、トリガー、ユニコーン。
クイーンのマークって可愛いなぁ。

ヴァイオレンス、ウェザー、エクストリーム、イエスタディ、そしてゾーン。
ウェザーとゾーンの色が反対・・・のような気もしたのですが、最強の敵・ウェザーには綺麗な質感の外装を与えたかったので、敢えてこっちにしました。
また、イエスタディは本当はオレンジっぽいのですが、アルミケースに並べたとき、この列の並びが色的にぱっとしなかったので、目立つ黄色のままにしています。

26本のメモリが完成。
（いや、外側だけですけどね・・・）

しかし、マブはかなり気に入ったらしく、ケースを持ち歩いては
「安い買い物ではありませんよ」
などと言いながら蓋を開閉しているので、まぁ良いんでしょう。

今年はこの、街に溢れるメモリたちに（いろんな意味で）振り回された1年でしたが、どうやらこれで最後・・・なのかなぁ・・・。
そう考えると、ちょっと寂しくなってきたりもする、秋の始まりの頃。