トライアタック!
メカアクションシリーズ、合身戦隊メカンダーロボ(DX Ver)。
ロボットアニメ黎明期の異端児、メカンダーロボが商品化・・・されるなんて夢にも思いませんでした。何せ、番組中盤でメカンダーロボは大破、一体どうなることかと思っていたら、次の回から新型メカンダーロボが投入されるという、当時にしては視聴者の度肝を抜く展開でしたから。
もっとも、異端児扱いされるのは、それだけが理由じゃないですけどね・・・。
メカンダーロボ(初期型)は、ロボ本体の背中に、原子力エンジンを起動するためのメカンダーマックスが合体して完成します。
写真は、合体してメカンダーマックスとなる戦闘機、メカンダー1、2、3。
このアイテムでは、一部差し替えながら、メカンダーマックスの合体が再現されています。
この時点ではまだ、「合身」するのはメカンダーマックスのみで、メカンダーロボ自体は非変形、背中にメカンダーマックスが合体するのみでした。「合身戦隊」の名は、メカンダーマックスに由来していたのです。
この商品では、メカンダーマックスは、メカンダー1~3が合体できる全長10数cmのディスプレイサイズのものと、メカンダーロボに合体する2cm強のミニサイズの2種類が用意され、「合身」遊びと「メカンダーロボへの合体」の、両方が楽しめるようになっています。
攻防一体となった両腕の武器、メカンダーUFOは、内側に向けて敵を削りまくることもできます。およそヒーローらしくない、強烈なインパクトでした。
また、腕に内蔵されたメカンダー・ロケットガンも、拳を外す以外は完全再現。
この、みょーにシステマチックなところがまた、たまらないのです。
さて、先述したように、メカンダーロボは一度敵に敗れ、完全に破壊されてしまいます。・・・しかし、こんなこともあろうかと、地球側はすでに新型メカンダーロボの開発に着手していたのでした。
メカンダーの各パーツを、メカンダープレーンとトライカーが運搬し、切り離して合体シークエンスに入ります。ついに、「合身戦隊」面目躍如となる日が来たのです。
しかし、メカンダープレーンのサイズ自体は、初期型メカンダーのそれと変わりがありません。つまり、このメカンダーロボは、合体しても30m程度のサイズ、ということになります。
ところが、メカンダーパーツが分離すると、ポリマースチール製の装甲がムクムクと巨大化し(ええっ?)120mのサイズに膨張します。
もちろん、世界最高峰の日本の玩具技術を持ってしても、そんなことの再現は不可能なので、この商品には(ご丁寧に)ミニサイズのプレーンとトライカーが付属します。
そして、各パーツが合体し!
・・・って、あれ?
初期型と後期型で、写真同じじゃないの?
と思われるかも知れませんが、その通りです。
だってどっちも、前から見たら、全く同じなんだもん(^^;)。
形も色も武器も、全然変わらないという・・・
ここら辺が、ロボット界の異端児と呼ばれる所以です。凄いですよね。合体方法が変わっただけで、あとは何にも変わっていない新型ロボットって・・・。
両脚内部には、トライカーや大型魚雷ジョーズなどを格納できます。
また、忌まわしく強烈な印象の「オメガミサイル」まで付属します。
しかし、この商品で一番凄いのは、何といってもパッケージでしょう。
これこれ!この感覚!
何とも言えない「あの頃」感が漂いまくっています。
初めて見たときは、声を上げて笑ってしまいました。
メカンダーロボ本編は、かなり意欲的、かつ斬新な設定を盛り込んだ番組でした。
ストーリー冒頭からすでにほぼ敵の制圧下にある地球。
メカンダーといえども、補給なしでは満足に戦えないというリアル風味。
そして、原子力で動く全てのものを標的とするオメガミサイルの緊迫感。
放映中のメインスポンサー倒産という逆境にありながらも、制作方の努力もあったのでしょう、何とか最終回を迎えることができたのは、凄いことだと思います。
まぁその分、再放送や総集編などのやりくりも大変だったようで、「あれ?前もこの話見たぞ?」などという困惑に陥ったことも、1度や2度ではなかったですが。
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