スィート・クロス!

BRAVE合金NO.17、ガ・キーン。
70年代のアニメ「マグネロボ ガ・キーン」の主役メカで、鋼鉄ジーグに続く2番目の磁石関節ロボ(ゴーダムを入れると3番目)です。
肩幅が広く、腰があるんだかないんだか判らない胴体、非常に長く細い脚など、一度見たら忘れられないシャープなデザインを誇っています。
そのセンスは、当時はもちろん、今見ても斬新(あまりに斬新すぎて、後継者が見あたらないくらい)です。

マグネロボなので、全身がバラバラになり、首と肩、腿が磁石関節で合体します。
磁石合体の快感は、このBRAVE合金版でも健在で、カチャッとはまる手足が何とも心地よいです。

ガ・キーンの魅力の一つである「武装強化」を再現するため、非常にたくさんの強化パーツが付属します。
まずは大車輪アタック。脛からムクムクと映えてくる車輪で地面を走り、敵に体当たりをぶちかます映像が衝撃的でした。


また驚くべき事に、手首のカウンターナイフ、足裏のフットシャークは、差し替えなしでそのまま展開します。パンチ部分は、腕のスイッチで勢いよく発射されますが、あまりに勢いが良いので、すぐどこかへ飛んで行ってしまい、探すのに一苦労(^^;)。

ガ・キーンヌンチャクと、飛行用補助翼・マッハウィング。
マッハウィングは、脚部に追加された専用パーツと小口径のマグネジョイントで接続されます。この専用パーツのおかげで、ただでさえ長いガ・キーンの脚部がさらに長くなるのですが、もともとガ・キーンのプロポーションは人間の体型を大きくはみ出しているので、今更違和感はありません。むしろ、70年代に、良くこんなデザイン考え出したなぁと感心したり。

そして、ガ・キーン最強の強化パーツ・・・というか、むしろこちらが本体のような活躍をしていた、小型ロボ・プライザー(左)とマイティ(右)。
それぞれ、主人公の猛と舞が乗り込むメカなのですが、顔のないボディや透明な腕など、こちらも独特のセンスを放ってます。今見ても実にカッコ良いんですけど、プライザー。

いずれも小口径マグネジョイントで合体・変形を行います。
飛行用サポートユニット(と武器)に変形するため、膝部分でも磁石関節で分離できるようになっているので、むしろガ・キーンよりも玩具としては面白かったりします。

こんな「プライザー無限パンチ」をやらせてみたり。

「マイティバット三世」ごっこをさせてみたり。
もちろん、これらはオフィシャルではなく、本来は・・・。

膝下を切り離し、保持ジョイントを出して、ガ・キーンの腕に装着されます。
このままブースターユニットとしても使用してましたが。

必殺の「ガ・キーン・フルパワー」を放つ武器としても用いられます。
専用のエフェクトパーツも付属し、雰囲気は抜群、まさに至れり尽くせり。
そして最後に、一番大きな付属品が・・・。

このバリアントアンカー。(写真は飛行形態)
ガ・キーン本体より大きなサポートユニットです。
これにガ・キーンが乗り込み・・・。

間違えた(意図的)

重戦車形態となって体当たり。
何でしょう、この「充実した楽しさ」は。

このBRAVE合金版ガ・キーンは、もう目眩がするほどに優れた「玩具」です。
よっぽど、当時の玩具を好きだった方が設計されたのでしょうか。
私もかなり長い間、遊び倒させて頂きました。
何も考えずにカチャカチャやっているだけでシアワセな気持ちになる、それは玩具の本懐だと思います。
オマケ:
ガ・キーンはマグネロボの第2弾ということで、当時の玩具は、第1弾の鋼鉄ジーグとマグネジョイントの互換性がありました。
折しも、メーカーは違いますが、鋼鉄神ジーグの超合金魂版が発売されている現在、それとパーツ交換が可能かどうか、試してみましょう。

もちろん磁石関節ですから、口径さえ合えば、何でもくっつけられるわけですが。
ジーグは、まぁまぁ面白い感じになりました。
細長い手足が(ジーグにしては)新鮮です。
しかし、ガ・キーンの方は。

何だこのマグネゴリラは。
やはり適材適所というか、デザインのバランスって大切ですね。
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