思い出の先生
REAL ACTION HEROES、ウルトラマン80(エイティ)。
ハイパーホビー誌上通販の限定商品です。
材質や素体は、以前の帰ってきたウルトラマンなどと同じですが、80の一種独特なデザインがきちんと再現されています。
画像は、必殺技のサクシウム光線。もう少し足をぐっと踏み出せたほうが80らしいのですが、スーツにかなりテンションがあるため、ポーズはここら辺が限界です。
それにしても、私の撮影技術のせいですが、80ってカッコ良く撮影するのが難しいキャラげふんげふん。
それはさて置き。
ウルトラマン80は、その名の通り1980年代のヒーローですが、当時は中学校教師とUGM隊員とウルトラマンの掛け持ちという、とんでもないハードスケジュールを強いられていました。そんなもの、仕事しながら子供と遊んで、たまにオモチャBlogの更新をするとかいう人間の比じゃないよ(笑)。
そして、あまりに無理があったのか、いつの間にか、教師の部分はストーリー的にほぼ失われてしまいました。そのいわゆる「教師編」にも良い話はあったので、路線変更を残念に思っていた人は少なくありませんでしたが。もちろん、私もその一人です。
ところがそれは、昨年のウルトラマンメビウス「思い出の先生」で、実に見事に昇華されたのです。・・・ここから後、文書が思いこみやら何やらで間違っていたとしても、どうかご笑納下さい。
80の人間の姿であった矢的猛、彼が教師をしていた中学校が、廃校になることが決まりました。当時を偲ぶ卒業生たちは、「矢的先生を呼んで同窓会をしよう」ということになり、かつてのUGMの流れを汲むGUYSの隊員・ミライ(ウルトラマンメビウス)に、矢的先生に連絡を取ってくれるように頼みます。
しかし矢的先生(80)は、自分は教師という仕事を途中で放り出してしまったも同然、とても生徒たちに顔向けができない、とそれを断ります。
ここら辺でもう、私の涙腺のスイッチが入っちゃうわけですが(^^;)。
同窓会の準備をする卒業生の一人は、かつての母校で、矢的先生と同じように教職についていました。彼は友達に、矢的先生こそがウルトラマン80だったんじゃないか?と言いますが、皆に一笑に伏されます。
折りしも学校に、かつて80が倒した硫酸怪獣・ホーが現れ、メビウスと共に80が立ち向かいます。同窓会の会場、母校の屋上でそれを見た卒業生たちは、口々に叫びます。
「あれは・・・」
「ウルトラマン80!」
「俺たちの・・・」
「ウルトラマンだ!」
わぁーもう駄目。書くだけで涙ダダモレ(^^;)。
その後、80はホーを倒しますが、怪獣は光になって消えていってしまいます。いやむしろ、望んで80に倒されたように見えます。
おそらくは学校そのものが、80を、矢的先生を、もう一度ここに呼ぶために怪獣を出現させたのでしょう。
ゆっくり振り返る80に、校舎の屋上の卒業生たちは
「先生!先生に憧れて、ボクは教師になりました!」
「私は結婚して、3人の子供のお母さんです!」
「僕は、地元の信用金庫に就職しました!」
「親父のスーパー継いで、がんばってるぜ!」
などと、口々に叫びます。異形の、銀色の巨人に向かって。
それまで卒業生たちに対し、矢的先生が80であるという確信を持てるための描写はほとんどありません。単に、80が20数年ぶりに地球に現れたという新聞記事があるだけです。
にも関わらず、彼らがそう叫んでしまうということは、本当は誰もが心の中ではそうだと思っていたということに他なりません。もう、TVが滲んじゃって見えないよ(号泣)。
その後、80は大空へ飛び立ってしまいますが、矢的先生は
「自分の言葉で、子供たちに謝るよ」
と、同窓会の会場へ向かいます。
メビウスにではなく、教え子たちに教えられ、20数年ぶりに物語の心残りの部分を解消できたのです。
いやもう、あのさ。
この展開で、泣かない人類がいるわけ?
もしいたら、少なくとも俺は、友達にはなれないよ?(^^;)
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コメント
> GUYSのミンナがミライの正体を知っても更にバックアップしていく・・・絆が感じられましたねぇ。
番組中盤で正体がばれてしまうウルトラマンなんて空前絶後!当時はホントにひっくり返ったものです。「この後どうするんだ?」って。
しかし、仲間だけが正体を知っているからこそ生まれるドラマ、これがまたメビウスの醍醐味で・・・(長くなるので割愛)。
> メビウス11巻にあった話で北斗が見られて更に夕子が・・・妻と一緒に喜んでました。(笑)
あれもまた「ウルトラマンA・第53話」です。私の中では。
投稿: 腰原仁志 | 2008/02/12 19:12
・・・この記事から゛思い出〜゛を見て以来、CSでメビウスが放送していることを知り、録り始めました。
その時はタロウ教官登場後編の回でした。
GUYSのミンナがミライの正体を知っても更にバックアップしていく・・・絆が感じられましたねぇ。
今度の放送は都合で三月二日になるとのことですが・・・またチェックしたい番組が増えちゃいました。(笑)
メビウス11巻にあった話で北斗が見られて更に夕子が・・・妻と一緒に喜んでました。(笑)
投稿: 栃木の海坊主 | 2008/02/11 12:09
> これ見ただけでまた涙が出ましたよ。
大丈夫です、私はこの記事書いてるだけで涙が出ましたよ(笑)。
> 私と妻 ぼろ泣きです。
うちもそうでしたが、やはりこの話は、ある程度オトナになった人の方が、涙腺に来るようですね。
> それにつけても隊員の中にあの゛本条 勝゛くんがいたとは・・・(どうしても゛電王゛に結びつけちゃうなぁ。)
私たちは(放映順はメビウスの方が先だったので)「テッペイが空手やってるよ!」の方が驚きだったです。
投稿: 腰原仁志 | 2008/02/10 11:16
・・・やっと見られました・・・わざとらしいかと思われても本音です。
私と妻 ぼろ泣きです。
それにホー・・・なんか怪獣なのに切ないなぁ。
゛あぁ・・・やっときてくれたんだね、さぁ。(先生)゛・・・と言わんばかりに両手を広げたカット印象的でした。
なるほど、これはベストですわ。
それにつけても隊員の中にあの゛本条 勝゛くんがいたとは・・・(どうしても゛電王゛に結びつけちゃうなぁ。)
投稿: 栃木の海坊主 | 2008/02/09 20:15
メビウス放送時に掲示板で語りつくした
はずなのに。。。
これ見ただけでまた涙が出ましたよ。
80には思いいれもなんにもなく、途中までしか
みてない人間でも。
確か80は小6から中1にかけてで、その
中学の別のクラスに、新人の担任がいて、
それが「やまとせんせー」だったんです。
#大和ですけど
まぁ、ちょっとしょぼいせんせーでしたけど、
そのクラスに入りたかったなぁと思って
ましたわ。
投稿: ごるご十三 | 2008/02/09 14:34
ですどりるさん、初めまして。今後ともよろしくお願いいたします。
> メビウスのこの回、特に「俺たちのウルトラマン」というフレーズが本当にツボに入りました。
あそこは本当にグッと来ましたね。いやもう、言葉に出すだけで泣きそうです。
> 俺的に『思い出の先生』が最終回と確信してます。
はい、あれはメビウス第41話であると同時に、80の第51話です(断言)。
> メビウスは観てる間何回涙腺が壊れたが分かりませんね。
> 特にこの回だけでご飯5杯はいけます。
メビウスは、「そりゃぁズルいだろう」くらいの泣かせが得意な番組でしたが、1話で何回涙が出たかを数えたら、おそらくこの回が最高だっただろうと思います。私ゃ。
> ザ☆ウルトラマンと80がリアルタイムだった世代においてこの話題は反則です。
私は80の時、矢的先生の教える生徒たちと同年齢・・・よりちょっぴり年上・・・でしたが、だからこそかな、「先生に憧れて教師になった」言葉にはじーんと来ました。
> 例え鼻やヘソが付いてても。
80って、ヘソビーム(違)とか、結構光線技の種類は多いんですよね。
実は何げにかなり強いし(怪獣に負けたことがない)。
> 自分の鼻をすする音が煩く感じるほどでした。
ううう、わかりますわかります。
> 仮面ライダーが(ブラックを除いて)平成に入り、結果、ウルトラマンも同じように平成に入って大きく異なる点が「つながり」なのでしょう。
> 残念ですが、仮面ライダーがそうである意味を持たなくなってきている一つの原因は、ここにあるとしても言いすぎではありません。
もともと孤高のヒーローであったライダーですが、旧シリーズでは繋がり自体があったのに、平成シリーズではまったく独立していますからね。
> 逆に、ウルトラマンがそうであるのは、やはり彼らの脈々とした絆が受け継がれている点に他ならないわけです。
メビウスに歌われるところの「絆はとぎれやしない」ですね。やっぱり「人の繋がり」は最大のドラマですよ。
> でも、カッコよく撮影されてますよ。
ありがとうございます。なんとか思い出を形にしたかったので嬉しいです。
投稿: 腰原仁志 | 2008/02/08 20:50
>そんな・・・皆さん・・・リアルタイムで見てたんですか・・・・・・
>・・・うわぁぁん!
…更に後に書くんですけど…ゴメンなさい。リアルタイムで見ました。
>昨年のウルトラマンメビウス「思い出の先生」で、実に見事に昇華されたのです。
本当にこれだけで十分な感想だと思います(シミジミ
自分の鼻をすする音が煩く感じるほどでした。
仮面ライダーが(ブラックを除いて)平成に入り、結果、ウルトラマンも同じように平成に入って大きく異なる点が「つながり」なのでしょう。
残念ですが、仮面ライダーがそうである意味を持たなくなってきている一つの原因は、ここにあるとしても言いすぎではありません。
逆に、ウルトラマンがそうであるのは、やはり彼らの脈々とした絆が受け継がれている点に他ならないわけです。
>スーツにかなりテンションがあるため、ポーズはここら辺が限界です。
レビューを見せていただくと確かにそうかも…。恐ろしく引っ張られていますね。
少し扱いを間違うと…怖い考えになってしまった…。
でも、カッコよく撮影されてますよ。思い入れあるのが良くわかります。
投稿: 弐々 師走 | 2008/02/07 16:21
初期の怪獣ブームの時にはまだ生まれておらず,かと言って平成ウルトラマンが始まった時には大人になってしまっていた年代にとっては,80こそが「俺達のウルトラマン」なんです。
例え鼻やヘソが付いてても。
投稿: 金津鬼 | 2008/02/07 16:00
そんな・・・皆さん・・・リアルタイムで見てたんですか・・・・・・
・・・うわぁぁん!
帰りにメビウス借りて見ますぅ〜っ!
絶対コメントします・・・(仲間はずれはキツイっす(泣))
投稿: 栃木の海坊主 | 2008/02/07 13:40
ザ☆ウルトラマンと80がリアルタイムだった世代においてこの話題は反則です。
思い出しただけでこみ上げてくるものがありますよ。
投稿: 九太郎 | 2008/02/07 01:36
あいトモダチです(笑)。
メビウスは観てる間何回涙腺が壊れたが分かりませんね。
特にこの回だけでご飯5杯はいけます。
投稿: カモタロー | 2008/02/07 00:35
こんばんわ、この話見てました。
80は私もリアルタイムで子供の頃見てました。
やっぱり『キリンも凍った象も凍った』
が最終回は頂けません。(タイトル的にも)
俺的に『思い出の先生』が最終回と確信してます。
この話私も腰原さんに同意です。
泣きました。画面がぼやけてました。。
この展開で泣かない人類が居たらそいつに赤い血は流れていません!!(言い過ぎ?)
メビウス・・・子供には弱いと不人気だったようですが、
大きな子供達にはとても泣ける話ばかりでした。
・・・DVD借りて来て見直ししなければ!!
投稿: 太陽マン | 2008/02/06 23:44
初めまして。いつも楽しみにROMだけさせていただいておりましたが、初めてコメントさせて頂きます。
と申しますのも、年代的に私、初のリアルタイムウルトラマンが80だったもので、
メビウスのこの回、特に「俺たちのウルトラマン」というフレーズが本当にツボに入りました。
そんな訳で今回の日記は思い出し泣きしそうな勢いで共感しまして、コメント致しました。
それでは、今後も楽しみに読ませて頂きます。
投稿: ですどりる | 2008/02/06 22:40