ヤマトの諸君

「久しぶりだね」

ダイヤブロック製、ガミラス帝国・デスラー戦闘空母。
今回は、私の作品ではなく、私の実弟が建造したものです。

ある日突然
「兄貴の部屋にある、赤いブロックを全部貸してくれ」
と言われた時は、何をするつもりかと思いましたが。
こっそりと、こんな物をつくっていやがりました。
しかも自分の子供を、私の家に預けてまでして（笑）。

あの独特の宇宙航行音が脳裏に蘇ります。
身内なのを差し引いても、かなり良い出来映えだと思うのですが、いかがでしょうか。
さすがは、自分の子供を、私の家に預けてまで（もういいよ）。

「あの戦闘空母」ですから、当然「アレ」もできます。
戦隊の下側からブロックを押すと、船首甲板が持ち上がります。

甲板は船体とシャフト状のブロックで接続されているので、そこを起点にして、上下を綺麗に反転させることができます。すると。

戦闘空母の本領発揮、２列縦列の砲台が姿を現します。
そのギミックは、番組放映当時も非常にインパクトがありました。

さらに、デスラー戦闘空母である以上、これで終わりではありません。
「ええっ？まさか、総統？」
と尋ねる私に、弟は勝ち誇って言いました。

「タラン、君は何年、私の副官をしているのかね？」

甲板内部には、ボールジョイント軸で接続された砲塔が内蔵されており、

デスラー砲の発射準備を行えます。
もう呆れて、ものも言えません。
何ということでしょう、この私が（大げさ）、
ブロックで敗北感を味わうことになろうとは！

「ア・・・アホだ・・・
　アンタ、ヤマト級のアホだよ！」

私が漏らすと、彼はふふっと笑って言いました。

「ありがとう。最高の誉め言葉だ」

まぁ、とにもかくにも、

デスラー総統、万歳！

・・・ええい。負けちゃおれんな。