ウルトラ5つの誓い
ウルトラシリーズでも、屈指の
「夕日が似合うウルトラマン」
と言えば、やっぱりこの人でしょうね。
REAL ACTION HEROES・帰ってきたウルトラマン。
初代マンよりも長めの後頭部のトサカ、質感もいい感じのスーツなど、再現度は十分。
特に、独特のその体型(多くは語りません) は、実によく似ています。
触った感じだと、スーツのサイズだけでなく、内蔵素体も標準のものとは変えられているようです。
スペシウム光線は、可動素体にとっては結構難しいポーズの一つです。
両肩をグッと胸の前に出し、右手はなるべく身体に近づけないと、見栄えがしないからです。
このRAHでは、そこら辺も結構頑張っていて・・・それでもちょっと厳しいですが・・・両腕が十字を組めるようになっています。
余談ですが、うちのマブは、私が
「タッコングの鳴き声やって」
とお願いすると、ちゃんと
「とぅ~きろ~ ておまったぁ~」
と鳴きます。いつの時代の子だ・・・・。
ウルトラブレスレットも別パーツで再現。
この独特の「帰ってきたウルトラマンらしさ」へのこだわりを見るに付け、「あの頃」と思い出がリンクしていきます。
複数の怪獣が闊歩する王道の第1話、「ウルトラセブン参上!」の感激、ナックル星人の卑劣さ、11月の傑作選、スノーゴンのトラウマ、そしてウルトラ5つの誓い・・・。
面白かったですよね、「帰ってきたウルトラマン」。
当時の私たちにとっては、待望のウルトラシリーズの復活だったせいもありますが、毎週毎週その展開にドキドキしていたものです。
変な話ですが、もしもウルトラマンの全てがCGで再現される日が来たなら・・・。
私が今感じているような「郷愁」というものは、たぶん、かなり薄れてしまうだろうなと思います。
いや別にね、時事ネタ的に、何か言いたいわけじゃないですよ?(意味深)
ところでこの新ウルトラマンは、今では「ウルトラマンジャック」と呼ばれるのが一般的(らしい)です。
しかし、放映当時は「帰ってきたウルトラマン」とか「新マン」などとしか呼ばれませんでした。「ジャック」という名前は完全に後付で、あの頃に子供時代を過ごした我々にとっては、全く縁もゆかりもない名前なのです。
そのため、私たちは、後に「ウルトラマンメビウス」で、帰ってきたウルトラマンが客演を果たした時、新たなウルトラ兄弟の末弟=メビウスが、彼を
「ジャック兄さん!」
と呼ぶのに、かなり違和感を感じたものです。
しかし、じゃぁメビウスは彼のことを何と呼べばいいのかというと。
まさか
「帰ってきた兄さん!」
とか
「新しい兄さん!」
とか呼ぶわけにもいかなかったでしょうし・・・。しょうがないか。
言葉も名前も生き物。次々と新たな記憶に書き換えられていくのが宿命です。
でも・・・フルCGのウルトラマンですか・・・?
いや別に、何か言いたいわけじゃないですよ?(^^;)
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コメント
> ご無沙汰しています。
こちらこそ、ご無沙汰してしまって申し訳ないです。
> 某社長さんの発言に関しましては、もう少し言葉を選んで言えないものかと私も思いましたが、経営面から考えると仕方のないことなのでしょうね。
難しいところですね。確かに特撮系の維持費は馬鹿にならない部分もありますし、1回の撮影費が並みのドラマとは桁違いなのもわかります。
しかし、自社が抱えようとするもののことを知らなすぎるんじゃないか?とこちらに思わせてしまうような言い方は・・・ねぇ。うーむ。
> CGも特殊撮影の一つと言えないこともないでしょうが、本当の意味での『特撮』が失われていくような気がして寂しいものがありますね。
そうですね。今はまだCGは、かなり頑張らないと質感も動きも「軽い」ように見えてしまう傾向がありますし、もの凄く良くできたミニチュアの感動も捨てがたいです。
> 帰りマンのOPってドラクエの音楽作った人が作ったってぇのが有名ですよね。
すぎやま先生ですね。
昔、イデオンのOPの編曲が素晴らしく格好いいので
「どうすれば、ああいうおのおのの楽器の見せ場を心得た曲が書けるんですか?」
とお尋ねしたところ、
「ぱーっと書けば良いんだよ」
とおっしゃいました。
天才の言うことは参考にならん。
> 今やってるウルトラセブンXにも新社長の息がかかってるのでしょうか?
どうなんでしょうね。でももしかかっていたら、ああいう体型の着ぐるみにはならなかったような気もするのですが。
投稿: 腰原仁志 | 2007/10/29 03:26
帰りマンのOPってドラクエの音楽作った人が作ったってぇのが有名ですよね。
今やってるウルトラセブンXにも新社長の息がかかってるのでしょうか?
誰も話題にしませんが。
投稿: もっさん | 2007/10/27 20:11
ご無沙汰しています。毎回楽しく拝見させて頂いていますが、久しぶりの書き込みです^^
私が一番最初に見たウルトラマンは再放送の本作でしたから結構思い出深いものがあります。
第1話で郷秀樹に体を重ねるように自らの命と能力を授けるウルトラマンをみて、自分にも乗り移ってくれないかと本気で思っていた幼稚園時代。いやぁ~、懐かしいです。
某社長さんの発言に関しましては、もう少し言葉を選んで言えないものかと私も思いましたが、経営面から考えると仕方のないことなのでしょうね。CGも特殊撮影の一つと言えないこともないでしょうが、本当の意味での『特撮』が失われていくような気がして寂しいものがありますね。
投稿: うるぱぱ | 2007/10/27 12:42
> あの方の言い方は、正直、好きになれなかったんですよ。
もちろん私も・・・いや別に記事とは関係ないですよ?(^^;)。
> 毎度の事ながら、一枚目の画像にはBGMでもつけて欲しいぐらいですよ(他人本位…
そういえば、帰ってきたウルトラマンは、BGMも名曲揃い、使い方も抜群で、シーンを思い浮かべればすぐに流れていたBGMも浮かんで来ますよね。
最も有名なワンダバ、攻勢に立った時の勇壮な音楽とか。
> 最近の素材が良くなったからなのでしょうか、スーツの厚み…つまり、縮小する故に厚ぼったくなるのがなくなってきた事に喜びを感じる次第です。
それはありますよね。昔のアクションフィギュアは、素材の点ではまだまだだったため、どうしても厚さが可動とディテール再現を妨げるところがありましたから。
良い時代になったものです。
> 「幸夫~
地方で異なるタッコングの鳴き声。
何だか民俗学のようですね(笑)。
投稿: 腰原仁志 | 2007/10/27 00:57
うちの地方では、タッコングの鳴き声は
「幸夫~ 屁を待った~」
と認識されていました(下品ですいません)
同級生の幸夫くんがさんざんからかわれたのは
言うまでもありません(w
投稿: ZIN | 2007/10/26 05:43
>いや別にね、時事ネタ的に、何か言いたいわけじゃないですよ?(意味深)
あの方の言い方は、正直、好きになれなかったんですよ。
特撮に至っては、アナログあってのデジタルであると言う事は「ガロ」で示されていると思うのですけどね。更に、パワーレンジャーシリーズにおけるCGとの兼ね合い…。
あんな「時代遅れ」の発言をしていたら、日本の特撮が食われてしまうのは必至でしょうねぇ。
さて、こうした玩具でどうにも顔をしかめてしまうのは、やはりスーツそのもの。
でも、こうしてみると、テレビ画面の向こうにあるウルトラマンのようですね。
毎度の事ながら、一枚目の画像にはBGMでもつけて欲しいぐらいですよ(他人本位…
最近の素材が良くなったからなのでしょうか、スーツの厚み…つまり、縮小する故に厚ぼったくなるのがなくなってきた事に喜びを感じる次第です。
>「帰ってきた兄さん!」
>「新しい兄さん!」
…あー…なんか極道映画のような…。必殺技を使うときに「往生せいやぁ!」ってウルトラ語で言われたくないなぁ…。
>でも・・・フルCGのウルトラマンですか・・・?
その昔、フルセルのウルトラマンはいましたね。アメリカにもいましたっけ、確か。
日本のは♪誰も~が~しぃってる~♪…はずですよ…ね?広辞苑(第6版)にも掲載されましたし。
投稿: 弐々 師走 | 2007/10/25 15:23