« ブービー・トラップ | トップページ | Say,Mark-Two »

2007/02/07

月は出ているか?

Dsc01136
「は?」
「月は出ているかと聞いているんだ!」

Dsc01135
GUNDAM FIX FIGURATION #0033、ガンダムX
ガンダム史上を通じても最強クラスの兵器であるサテライトキャノン、それを単体で運用可能なニュータイプ専用ガンダムです。
このGUNDAM FIXでは、サテライトキャノンの展開や、背中へのL字型収納を差し替えなしで行えます。
佇む姿は威風堂々、実に格好良いシルエットです。
かつて
「シルエットだけで名前の分からないようなロボットは、主役にはふさわしくない」
とどこかで言われてたのを聞いたような気がしますが、その点でガンダムXは、実に主役メカにふさわしいと思います。

Dsc01141
もっとも、サテライトキャノン自体はあまりに強力すぎ、実際に地上で使ったのは数回のみでした。
(まぁ、湖が丸ごと蒸発するような兵器、そこら辺でホイホイ使われても困りますし)
そのためか、物語前半で早くも改修が行われ、大破したサテライトキャノンに換わって装備されたのが、こちらのディバイダー
シールド兼高速ブースター兼19連ビーム砲(ハモニカ砲)として使える、万能兵器です。
使い勝手は良かったらしく、後半までこの姿で活躍していました。

個人的には、サテライトキャノンのケレン味やデメリット(月からのマイクロウェーブが受信されないと発射できない)なども大変好きだったので、ガンダムXディバイダーになった時は、少し残念でした。

Dsc01142
また、パーツを換装することにより、ガンダムXの従者・・・ビットモビルスーツであるGXビットにすることもできます。
ガンダムXは、一人のニュータイプが、X本体とGXビット12機による小隊を組むことによって、最大の攻撃力を発揮できるようになっているそうです。
本来のパイロットであるジャミルは、それらを駆使することによって、落下するコロニーを撃破したこともあったそうですから、その攻撃力たるや恐るべし。


しかし、ガンダムXの物語としての主人公はそのジャミルではなく、ガロード・ランというただの少年でした。
彼の一番凄いところは、ニュータイプでも何でもないのに、ガンダムという番組の主役をはり続けたことです。
簡単に言っちゃうと、物語のヒロインであるニュータイプの少女・ティファに、
「ティファ!お前は俺が守る!」
と言い続けるためだけに頑張る、ただそれだけの子供でしたのに。
そこが泣かせる、オトナの心も震わせる、良い奴でしたよ、ガロード。

ガンダムXという番組は、素晴らしく良いエピソードが連発していたにもかかわらず、割と立体化などには恵まれない、不遇な扱いを受けてきたような気がします。
それでも、放映終了してからこうやって、会心の作である立体ものが発売されるということは。
まだあの熱いガロードの魂を、覚えている人がいるということなのでしょう。

「月はいつもそこにある」

|

« ブービー・トラップ | トップページ | Say,Mark-Two »

明日は宇宙世紀」カテゴリの記事

コメント

> 1stを小説版ベースでやって、しかも
> 戦争が終わらなくて。。。アムロがジャミルで、
> という風にして、ガンダムXで完結、とすれば
> 非常にすっきり。

おっしゃるとおりです。
ガンダムXで綺麗に完結できた最大の理由は、
あの世界の「シャア」相当の人=ランスロー大佐が、物わかりの良い人だった、ということでしょう(笑)。

> 超能力≠ニュータイプという構図を否定するためのガンダムが「X」なのですよ!特に後半変人大集合だったし。

奇人変人部隊の乱舞でしたね。
しかもそれを集めておいて(後ろから)殺す、フロスト兄弟のお茶目さんまで。

> 「選ばれ」てないガンダムパイロット
> 「08」のシロー・アマダとか「0083」のコウ・ウラキとか。実は結構いますよー。

そうか、そうでしたね。
おまけにドモンまで忘れているとは失敗失敗。

つーかドモンなら
「ニュータイプ?
 それがいったい、どぉしたぁぁぁーっ!」
でお終いかも(笑)。

> 時間枠も早朝に移行して伝説の視聴率を取ったとか取らなかったとか…

その噂は聞きましたね。
初代ですら届かなかった、禁断の数値が出てしまったとかなんとか。
でも早朝じゃあ、しょうがないとは思いますが。

投稿: 腰原仁志 | 2007/02/11 02:18

高松信司監督?
ああ…
『グリーンリボン賞 グランプリ(短編の部) & 大林監督賞 宇宙防衛軍ジェットマン 妻方仁監督』の方ですね。
自称PD(パロディカルディレクター)の面目躍如の作品です。
探せばゆうつべに上がってるんじゃあないかな?

XはWやGの後という事が災いしたんじゃあないでしょうか。
1stからの信者が離れた所に(確か)「原点回帰」と言ってストレートなガンダムを持ってきてしまいましたからね。

時間枠も早朝に移行して伝説の視聴率を取ったとか取らなかったとか…

投稿: MUF | 2007/02/10 02:59

にょきにょき。
Gガンダムを別にすれば、「機動新世紀ガンダムX」「第08MS小隊」「0083」が好きなガンダムTOP3に入る駄目人間が来ましたよ!(呼んでねぇ)

>高松信司監督
「マイトガイン合体時には火花を散らせなかったので、グレートの時にはイヤになるぐらいやりました」というコメントで神に昇格した監督さんですね!(その基準はどうなんだオレ)

>ビットMS
「W」であったのは自動型のモビルドール。
コレを人間が多数同時運用したのは、ゼロシステムを使ってカトル・枝分かれマユゲ(名前忘れた)がガチバトルした回のみですね。他はたぶんプログラムだったと思います。そういう意味ではビットMSは、特に種では出てきてもおかしくなかったでしょうねぇ。何故だッ!?
……多分MS1機で戦うのと、+1ダースだと子供受けが悪いからだと思いますが。卑怯だし。
実際サテライトキャノンもGビットも強力すぎるので早々に破壊・退場にしちゃったそうですから。

>バッサリ!ニュータイプ
いやマヂで「いい加減ガンダムでニュータイプとか言うの止めようよ」という意味合いでああなったはずですよ?
超能力≠ニュータイプという構図を否定するためのガンダムが「X」なのですよ!特に後半変人大集合だったし。

「選ばれ」てないガンダムパイロット
「08」のシロー・アマダとか「0083」のコウ・ウラキとか。実は結構いますよー。
多分誰も気付いてないヤツを上げるとするなら

「機動武闘伝Gガンダム」の主人公・ドモン・カッシュ!

実は「シャイングガンダム」は特殊モード「スーパーモード」の発動には怒りの感情しか認識しない、という欠点があり、それを指摘されたミカムラ博士がウラベに「ウホッやらないか?」と囁かれたからカッシュ一家を追い込んだ、というウラ設定が存在(劇中でも終盤に言いましたが)。ドモンは母親の墓参りに来たところを拉致られてそのままガンダムファイターにさせられたのでした!つまりドモンはシャイングガンダムに「乗せる為」に一家をめちゃくちゃにされた主人公だったのだ!
……冷静になって思い出さないと他のインパクトで忘れますね絶対。

>HumanTouch
日本語版も銀色ホライズンも好きですが、やはり英語版がフェイバリット。外せません。
最終回で流れた時は泣くかと思いました。
ttp://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/index.html
ここでアニソンの歌詞は見れます。よろしければどうぞ。

「1位Gガン、2位ガンダムX、3位がSDガンダムフォース!……オレだけですかそうですかorz」

投稿: ていむ | 2007/02/10 01:35

同じくベスト3に入ります。

つーか、1stを小説版ベースでやって、しかも
戦争が終わらなくて。。。アムロがジャミルで、
という風にして、ガンダムXで完結、とすれば
非常にすっきり。

だから、1stとX、番外としてGガンあれば、
後はなんにもいらない説を唱えて、Z信者の方と
よくもめます(苦笑)。今は別格に∀があります
けど。

・ビットモビルスーツ:あれ?Wingにありません
でしたっけ?

・HumanTouch:名曲ですよねぇ。英語歌詞、
どっかにこぴーしたはずなんだけど。。。どこ
いったっけ。カラオケ、日本語版しか入ってない
とこが多くてくやしかたです^^;

・ニュータイプ論:「ニュータイプを追い求める
者。。。」あぁ、セリフ忘れた。とにかくその
”ニュータイプ”という言葉を”ガンダム”に
置き換えると、崇拝してるファン、ガンダムに
頼らざるを得ないサンライズ、商売の種として
利用しまくろうとするバンダイを暗示してるようで
痛快でした。

http://tiyu.to/n0501.html
ここ参照

このニュータイプの扱いについて、富野監督信者は
いろいろいうわけですが、結局真正面から
ニュータイプに向き合ったのはXだけ。
富野監督自身ですらやってないもの。

そういう意味で、「私にとってのガンダム」は
あれで決着がついたような気がします。
後は。。。Gと同じく、「ガンダムモノ」として、
ただのスーパーロボットものとして。。。
#別格は長谷川裕一系(w

投稿: ごるご十三 | 2007/02/10 00:07

> ガンダムXは個人的にはガンダムもの?の中でも
> ベスト3に入るくらい好きな作品です。

全く同感です。
私の場合、ベスト3は「Gガンダム」「ガンダムX」(どっちが1番かはおいといて)が2つ来るんですが、さて、最後の1個は何にするかなぁ・・・。

> そういやGコンの玩具もありましたよねえ?

ありましたね。うちの倉庫にも、1個はあったはずですが・・・あれ?あれはもしかして、鉄人28号FXのだったかな?(言うに事欠いて何てことを)。

> エンディングのHumanTouch好きでしたねぇ。

あれは名曲でしたね。
予告と合体していたので、音楽と名台詞とがセットで(頭の中に)流れてくるのも、良い思い出です。

「私の愛馬は凶暴です」
「おさらばで御座います」
「ガンダム、売るよ!」

あれ?名台詞?(^^;)

> 私はオープニングのDREAMS、Resolutionが好きでした。

あれもまた良い歌でした。
何と申しますか、(粗暴なようで)優しいガロードにはピッタリというか。

> また、ファンネル・ビットの極致である「ビットモビルスーツ」のアイデアもさすがでした。

アレはホントにナイスアイディア!だと思いました。
ゲーム会社に勤めていた友人が
「しまった!いつかやってやろうと思っていたのに!」
と絶叫していたのを思い出します。

> そもそも、「パイロット一人につき、1ダースのガンダムを出せる」となれば、バンダイ的にもウハウハのはずなんですが(=^▽^=)

それ最大のアピールポイントです(笑)。

> ガンダム世界を根こそぎ雲散霧消させる究極の結論…> 「ニュータイプは共同幻想」!

あの時はテレビの前でひっくり返りましたね。
「ニュータイプなど幻想だ!」

おいおい、いいのか、と思いながら、それでも(だって俺オールドタイプだし)快感を覚えたのは確かです。
「選ばれたわけではない」人間が主人公のガンダムって、結構少ないですからね。
後は・・・「ポケットの中の戦争」くらいになってしまうのかなぁ。

投稿: 腰原仁志 | 2007/02/09 21:30

(ネタばれ有り)

 ガンダムXといえば、冒頭の「Written by~、Directed by~」というテロップが、海外ドラマ好きとしてはたまらないものがありました。

 また、ファンネル・ビットの極致である「ビットモビルスーツ」のアイデアもさすがでした。
後続作品がこのアイデアを捨ててしまったのが不思議です。 「じょうご」や「板」より、「ロボット」を操った方が、よっぽど視聴者にアピールすると思うのですが…。
そもそも、「パイロット一人につき、1ダースのガンダムを出せる」となれば、バンダイ的にもウハウハのはずなんですが(=^▽^=)

 しかししかし、なんといっても凄かったのが―――、マイトガイン~ゴルドランの高松信司監督ならではの「嵐を呼ぶ最終回」ですね。

ガンダム世界を根こそぎ雲散霧消させる究極の結論…「ニュータイプは共同幻想」!

 私はこれに快哉を叫んだクチですが( だって元々ニュータイプって、 「素人の子供が、歴戦の勇士に勝つなんて、超能力者じゃなきゃありえない。 でもエスパーではありきたりだから新人類にしよう」 という、すげーいいかげんなネタだったんですから!)、 …これまた後継者は皆無ですが…。

投稿: ヨモスエ | 2007/02/09 01:23

私はオープニングのDREAMS、Resolutionが好きでした。
英単語を一切使っていないので、とても覚えやすく、当時毎日のように口ずさんでいました。

投稿: tale | 2007/02/08 05:26

エンディングのHumanTouch好きでしたねぇ。
英語版が歌えなくて、後から日本語版が出た時は
一生懸命覚えて車の中で歌ってたもんですw

でも、音程が微妙な曲だったので、カラオケで歌うと
メタメタでした_| ̄|○

投稿: ぶらっくば~ど | 2007/02/08 01:06

ガンダムXは個人的にはガンダムもの?の中でも
ベスト3に入るくらい好きな作品です。
 それだけに
放映時に打切られてしまったのは非常に残念でした。
 今更ながらの立体化は結構嬉しいもんです。
ダブルエックスとGファルコンもでないもんかなあ

 そういやGコンの玩具もありましたよねえ?
多分持ってるはずだけど どこいっちゃったかなあ?

投稿: G軍曹 | 2007/02/08 00:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 月は出ているか?:

« ブービー・トラップ | トップページ | Say,Mark-Two »