電流火花が身体を疾る
RAH(Real Action Heroes)より、人造人間キカイダー=・ジロー。
RAHDX・キカイダーに付属していたチケットで購入できた、限定品です。
ジローの顔はもとより、衣装も小物も、非常に雰囲気が出ています。
いつも額にかけていたサングラス、バイク用のヘルメット、そして赤いギターも付属しており、ストラップを外して持ち替えさせることもできます。
さっそくヘルメットを被せ、別メーカーのサイドマシーンに乗せてみました。
ああ、あの時代が蘇りますなー。
私もあのころ、この
「ギターを背負ってバイク(サイドカー)に乗る」
というのを、やってみたくてしょうがなかったものです。
しかし実際免許を取ってから試してみると、(私は、フェンダーのベースでしたが)自分にも周りにも、危ないことこの上ありません(^^;)。
そして、キカイダー=ジローといえば、やはりこれ。
アンドロイドマンが群がって人を襲う中、どこからともかく聞こえるギターのメロディ。
「ギル!ギル!」
辺りを見回すアンドロイドマン。
すると、小高い丘の上から、ギターをつま弾いたまま敵を見下ろしているジロー。
ヒーローの登場の仕方としては、この上なくドラマチックでした。
世間一般の人がギターを始めるきっかけとなるのは、(私の世代なら)ビートルズだったり南こうせつだったり、チューリップやさだまさしやオフコースであったりします。
しかし、私のきっかけが全く異なっていたのは、もう言うまでもありませんね。
もちろん、最初に耳コピで弾けるようになったは、その「ジローのテーマ」でした。
赤いギターは、設定では、ミツコの兄「一郎」の遺品だったように思います。
しかしそれにしては、ジローはやたらと敵をギターでぶん殴っていました。
エンディングで
「♪ ギターのパンチで 打ち倒す ♪」
と歌われちゃうほどですから。
ギターが「ごいん!ごいん!」と音を立てるたび、子供心にも
「ギターって木でできてるんだよな?」
と、心配になったものです。
もしかしたら、ジローには
「ギターは『楽器』ではなく『鈍器』」
とインプットされていたのかも知れません。
(何でそこで「Yの悲劇」になるんだ)
さて、このように、キカイダーにとって「音楽」は、重要なファクターでした。
劇中を代表する音としてもう一つ、「ギルの笛」が思い出されます。
これは、ダークロボットを操るための超音波を発する笛で、ダークの首領・ギルが怪しい(としか言いようのない)メロディを奏でます。
ジローがいったんキカイダーにチェンジさえすれば(いや、そもそも良心回路さえ完全であれば)こんな笛の音には負けません。
しかし、変身前の彼の不完全な良心回路には、その音はあたかも「悪への誘い」のように響き、ジローを迷わせ、苦しめるのです。
しかし良くしたもので、ジローがギルの笛の音に負けそうになると
「偶然にも、雷の落ちる音が響いた!」り、
「偶然にも、事故を起こした車の爆発音が響いた!」り、
「偶然にも、地震が起こった!」りして、
ジローはキカイダーに変身するチャンスを得ます。
偶然って恐ろしいデスね。
まぁ、とにもかくにも、
ジローは、完全な良心回路を求めるより先に、
まずは音声回路を切っておくべきだったかな。
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